2018年03月15日

Leather Reveal No.3 革だけど、菜っ葉?

靴や鞄などに使われる、革。
英語では「Leather(レザー)」の他に、革の加工や動物の種類によって、呼び分けをしています。

日本でも呼び分けをしていますが、俗称もあり、少し混乱しているようです。

例えば「バックスキン」、起毛素材をそう呼ぶ事があります。
buck(バック)とは牡鹿のことで、起毛していてもスムースレザーでも、「buckskin」だそうです。
スエードなどの起毛革は革の裏側の起毛部分を使うので、「back(裏)」のつもりでそう呼ばれるのでしょう。

柔らかいスムースレザーを、「nappa(ナッパ)」と呼ぶことがあります。革なのに、菜っ葉?
これも、元はアメリカのnapa(ナパ)に因んでの名前だそうです。ナパはカリフォルニアにある、ワインの産地としても名高い所だそうです。
さて、ナッパ・レザーは、元は手袋などに使われる、柔らかい羊の革を指していたそうです。
今では、柔らかい加工を施して、もっちりとした質感の、少し厚みのある牛のスムース革を指すことが多いようです。

次回は革の呼び名を引き続き考えてみたいと思います。


参考サイト
http://dictionary.jlia.or.jp/detail.php?id=1287
http://hashimoto-shoten.com/2014/09/04/22/

上級シューフィッター、ウォーキングマスター、レザーソムリエ
永田聖子
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2018年03月10日

高齢者の足と靴

書店に行って、色々な本が並んでいるのを見渡しますが、「高齢者の足と靴」に関する内容は見当たりません。ちょっと残念なことです。
また、本が販売されても高齢者の方の目にとまり、読んで頂くには時間がかかります。
今回は、30名ほどの方にお話をさせて頂きました。講座中の皆さんの真剣な眼差しが心に残ります。
終了後、質問に来られる方が多いようです。講座中に手をあげて質問をするのは、勇気がいるのです。終わった後で質問してくださいます。病院に行けば良いのか、行かなくて良いのか。どうすれば良いのか分からない方も多いようです。
シューフィッターを知らない方が多く、今回も殆どの方が購入するときには、自分で決めて買っておられます。人口10万都市にシューフィッターは15名ほどでした。地域によっては、もっと少ないところも多いようです。今後なお高齢者は増えてきます。皆に喜んでもらえるように健康に年齢を重ねることが大きな課題になります。歯は80歳で自分の歯を20本。そんな目標を持つように、足にも目標が必要だと思います。
「80歳で、1キロを20分で歩く」などというのも良いかもしれません。
自分の身体に合った自分の目標を探してみましょう。そんな目標を持つことができるように、足に合った靴を履くことの大切さをお伝えしたいと思います。
今回の講座に、ご協力くださった方々に、感謝しています。
ありがとうございます。
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上級シューフィッター 池川成子


posted by k-burogu at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月05日

靴の傷みからアーチ(足)の低下を疑う

アーチの低下している足にお目にかかることが多くなっている。 その多くは若い方で20〜30歳代です。 足長が長くなっていることや足がひ弱になっていることも一因かもしれません。

アーチの低下に本人は全く気がついていない人がほとんどで、靴の話などをする機会があると自分の足が何となくおかしいという話になる。 足裏の話は決しておもしろい話題ではなく、友達間でも会話になりにくくさらに靴までどうする?とはならない。

アーチの低下している人が最初に語る言葉は「汚れている靴ですみません」である。 実はたまたま汚れているのではなく靴がどんどん変形しそれに伴い汚れてしまい手におえないのです。
 
そこでアーチが低下してくると靴はどうなるのか?という話です。
歩行中の靴の中では、健康な足でも一歩ごとに4ミリぐらい前すべりを起こすと言われている。 しかしアーチが低下すると前すべりはそれ以上になる。 その結果閉鎖的なトウ内では、つま先余裕が少なくなり足ゆびはハンマートウ(ゆびがまるまる・屈曲)になり、ゆびの上部がアッパーに当たりタコができることがある。 同時に靴のトウ上部が盛り上がって見え汚れが付いてくる。 もっとも目に付くトウの汚れは誰でもいやなものです。 最初は靴を磨く人がいるものの、履くごとにさらに汚れや歪みが見えてくると、磨くのが嫌になり手入れの回数は少なくなり、その内まったくおかまいなしとなる。 それが「汚れている靴ですみません」となるのでしょう。


アーチが低下してくると、足はうっ血状態になりやすく足の甲がわずかな圧迫で痛みを感じる人が多くなる。 そうするとソールやアッパー、インソールに軟らかいものがほしくなり、ひものない靴や踵回りに芯(月型芯)のないやわらかい靴選びになりやすい。 その結果、靴の後足部がくずれ、靴全体が数年も履いたように見えてくる。(ただ靴内のすべりが大きくなると硬めの腰周りでもホールドが利きにくくなる) 
その他アッパーの第五趾外側が切れてくることもある(外反扁平足など) 
またすり足になりやすくソールの摩耗がはやくなることもある。


以上のような状態を、自称「靴の傷みは足の痛み」と言っている。 靴が汚れやすいときや傷みが激しいときはアーチの低下を疑ってほしいものです。  そのような時はアーチを支えてくれる靴をシューフィッターの助言を得ながら探すことが大事なことです。 
シューフィッター 【大木 金次】 
posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | 足の解剖学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする