2024年09月15日

アレグレットのテンポで歩こう 2024年9月

私たちが歩くとき、片足立ちになる瞬間があります。その時に関節にトラブルがあると、思うように歩けなくなって、困ってしまうでしょう。

ところで、関節を動かすのは、筋肉です。
関節のトラブルの原因のひとつに、筋肉を上手く使えていないこともあるかもしれません。


道行く人の歩く姿を観察してみてください。
颯爽と歩く人と、辛そうに歩く人の違いを、歩幅に注目して見てください。

歩幅を大きく使える人は、お尻の筋肉を良く使っているはずです。
お尻の脇や後ろ側には、足を蹴りだしたり、股を広げたり閉じたりする筋肉があって、歩いているときの、一瞬の片足立ちを安定させる働きがあります。
颯爽と歩ける人は、片足の瞬間が長くても耐えられるので、歩幅が大きくて力強い歩き方もできるのです。
ということは、逆に、歩幅をいつもより大きめに颯爽と歩けば、お尻の筋肉や、体幹を強く支える筋肉を使うことになり、「一瞬の片足」の滞空時間を伸ばして、強いお尻を作ることができるはずです。
そして、歩くのに困らない、丈夫な関節を保つことを目指しましょう。

人生100年時代とも言われますが、できるだけ長く、元気に歩きたいものですね。

上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
posted by kemix4 at 00:00| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月10日

高齢者の足と靴 靴を軽くする

7月に購入した靴が重いとご相談に来られました。
マジックシューズです。
片方だけ重いのです。
どうすれば良いだろうと、思案しておられたのですが、片方だけ軽くしてみることにしました。
できる靴とできない靴があります。
購入された靴は重さを変える事ができます。

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以前は、柔らかい靴を履いおられました。
柔らかい靴は、履き心地が良さそうですが、安定感はありません。
不安定でした。
それで、安定感のあるしっかりした靴を履いた方が散歩も楽しめるのではないかと思われたのです。
仕事にも復帰される予定です。
安定感があって、マジックシューズを履いてみることになりました。
麻痺のない方の足は、とても履き心地が良いのですが、もう片方は重いのです。
片方だけ軽くして欲しいというのがご希望です。

杖は使っておられます。

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靴底の中に空洞の部分を作ります。

片方だけ軽くした方が良いという時もあるのです。
そして、身体や足の状況は変化しますので、軽くした靴を元に戻すこともあります。

このように加工できる靴は通常購入される靴より価格が高いですね。
それぞれの方の価格の基準が違いますが。
ご自身の靴購入の価格はいくらでしょう?
靴を買う時に必要な費用をもう一度、考えてみましょう。
調べてみましょう。
高い! 安い!
安全に歩ける靴の価格を調べてみましょう。
身体を支えてくれる靴をしっかり選んで、快適に歩いて欲しいと思います。

シューフィッター 池川成子








posted by k-burogu at 00:00| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月05日

手と足で同時に作るワラぞうり(藁草履) 


かなり以前のこと、雪深い冬季(小生の田舎・米沢市)になると外で行う仕事もなくなり、ワラ(藁)を使って行う仕事がほとんどでした。  例えば、ぞうり(草履)や雪中を歩く深クツなど。 さらに米を入れるカマス(袋)や背中に背負うミノ、また敷物や布団、またごはん鍋を保温する入れ物などにも使われる。 変わったものでは納豆を作るときの入れ物など、本当に多方面にワラが使われていた。 さらに雪道を歩くときの馬用のはきものにワラを使っていた。 そのようなことから「藁という文字は木よりも高い草」と書くと教えられたような気がする。 それほど重宝していたということになります。 

本題の草履の話ですが、
写真は福山市松永はきもの資料館(2006年)において開催されたぞうり作りの光景で、ワクワクしながら参加しました。 ぞうり作りの冒頭で「今回のようなぞうり作りは今回が最後になるかもしれない」と言われました。 その訳はワラが手に入りにくくなったことを上げられました。
DSC00349資料館 はきもの 文化 顔シャドウに.jpg

一瞬でわかりますが、ぞうり作りには両手両足が同時に使われていることに目がいきます。 両手両足は大阪で見学したオケ(桶)作りでも器用に使われ感心したものです。 また最近まで布を縫うミシンも両手両足が使われていました。

ぞうり作りには、ナワ(縄)を編むことから始まり、どうしてナワは元に戻らず解けないのか?と改めて思ったものでした。 子どもの頃は親父のナワない(綯い)を見ていたがそのような疑問は全く起こらなかった。  

教えられた通りやっとの想いで片方を作りあげ、できたものを左右並べるとまったくアンバランスで、両手両足が使われていることも忘れていた。 それほど心に余裕はなくできあがったのが下記のぞうりです。  
DSC00385はきもの.JPG

ワラぞうりは左右の区別はない。 このことに気づいたのはぞうりができ上がったときでした。 それは最初から鼻緒になるナワを中央にしつけて始まるからです。 靴のことですが、左右区別がない履き物(靴)は大昔にあったようです。 しかし着用者はかなり苦労したとある。 その点ぞうりは鼻緒が中心にあっても何も困らず、内側外側のバランスがとれる。 子どもの頃、夜中にトイレに行くときなどとても重宝したものです。

最近は機械化によって足と手を同時に使う光景がなくなったのはとても残念なことです。 そこでストレッチなどに足先と手先を同時に動かしてみる、そうすると不思議なことに足先も動きやすくなるから不思議です。 このようなことに気がついたのは最近のことで実施するまでに長い時間を要してしまいました。 
そのきっかけになったのがぞうり作りでした。     

シューフィッター 大木金次
posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | はきものと社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする