2017年10月05日

修理に出す靴は、磨いて持っていきましょう

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以前は,身近な道具や多くの身の回り品の多くを入念に磨きながら大切に使ったものです。 しかし、この頃は磨くものは靴ぐらいになってきました。 靴も使い捨てになったのか?、家庭で靴を磨く光景がだんだん少なくなり、雑に取り扱われているようでとても残念な気がします。
靴修理を行う職人さんも汚れたまま持ち込まれことに憤慨されています。

以前「靴みがき教室」の投稿の中に、次のようなコメントがあり今でも記憶していることがあります。
コメントの投稿者は、いつも靴でご指導頂いている古瀬勝一様からのものです。
・・・靴磨き教室について・・・
「どんどんご指導お願いしたいと思いますm(__)m 私は、自店で販売した靴は、私の手で総て修理しています。 お修理のお持ち込みの際、靴を磨いて来てくれるお客様と、そうでないお客様が居らっしゃいますが、人情ですねぇ〜、やっぱり綺麗にして来てくれるお客様には逆に贔屓(ひいき)してしまいます。 靴底にウ○チやガムがベッタリ着いていたり、革が劣化して割れていたりすると、私は泣きそうになります」。

従来、修理に持ち出すときなど、自分の手から離れるときは少しの汚れにも気を遣っていたのではないでしょうか。 それが日本人の美しいところと思っていました。 それが経済が豊かになり、ほとんどが人様の作った既製品を購入する世の中となり、購入した物のありがたみも感じにくいようになったようです。
コメントを頂いた古瀬様のように、生徒に靴型や靴の設計や靴作りまでを教授し、さらに自ら靴を作り、修理もこなし、フットケアまで施される。 そのような方のコメントは非常に重いものがあります。

ずいぶん以前、靴の中がカビでいっぱいの修理品が持ち込まれたことがあります。 そのときはさすがにこの顧客に一言苦言が出てしまいました。 それまでは直接顧客にこのような話をすることに非常に気をつかっていました。 
その一方「履いたもので本当にすみませんが」と修理の靴を持ち込まれたご婦人がおりました。 そのような方のお顔や姿は今でもしっかり記憶をしています。 こんな方ばかりであれば日本もすばらしい靴文化になるものと思われます。 そのときの光景が今でも思い浮かぶことがあります。
シューフィッター【大木 金次】
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2017年10月01日

悪魔のトリセツ No.81身体のバランスを崩すリスク

不安定な足元だと、身体は「非常事態」と認識して、姿勢を低くします。「土踏まず」は、“土を踏まない”事が本来業務であるのに、着地面積を増やすために“土を踏む”ために足の裏を地面に付けようとかかとを寝かせます。前回はその事を「コワイコワイの足」と書きました。

安定して歩くことができずに、いつも身体が「非常事態」の使い方だと、それに身体が慣れてしまって「非常事態」が「常態」になってしまいます。足は本来の仕事をできず、身体のいろんな部分が、その部をフォローしようとして、いつも力んで疲れます。そして筋肉を休めるために関節をロックして姿勢を保持しょうとしてしまいます。関節に余計な負荷が掛かるので、ますます身体は疲れて、身体中のバランスを崩し、それが長期に渡ると骨の配列に影響を与え始めます。

ところで、私たちが外出するとき、必ず履き物を使います。履き物は、その外出時の目的に添ったものでしょうか?
歩くためのもの、休むためのもの、目的は様々です。ファッションアイテムを兼ねているので、その時とは違う用途の履き物を応用する場合もあることでしょう。
慣れない、体力に見合わない靴を履かなくてはならないこともあるでしょう。

身体のバランスを崩すリスクは、ファッションの楽しみにも、仕事に於いても、いつも付きまとうものです。
そのリスク分散のためには、靴のデザインを、使い道に合わせて使い分けることをおすすめします。

足に合う靴が一足しかない、という人がありますが、それは、何でも一足で済ませようとする弊害かもしれません。
面倒ですか?日本では家に帰る度に靴を脱ぐので、何度でも靴を履き替えられますよ。

上級シューフィッター 永田聖子
posted by kemix4 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月28日

パンプスのフィッテイング(かかとが浮く時のパッド)

ようやく秋めいてきましたね。売場では例年になくパンプスの動きが早く目立っています。
相変わらずスエードが人気、色はカーキやワイン、赤の動きが良いです。ブーツを履く前のおしゃれをパンプスで楽しみたいですね。

ところでパンプスを履いたとき、かかとがパカパカ脱げるような感じがすることがありますよね。大抵そういう時はかかとに滑り止めを貼ることが多いと思います。でもあまり効かない事が多くないですか?

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上の写真のように実際かかと全体に貼るタイプだと足を前に押し出すだけで、かかとの脱げ感は変わらないことがほとんどです。
かかとのサイドだけ膨らみがあるパッドなら(かかとの後ろは厚みがない)、かかとをサイドから挟み脱げ感を押さえます。そんなパッドがないかな、と思っていたらありました❗

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ちょっと見えにくいかもしれませんが、かかとのサイドをふくらみで抑えています。
R&D CO.LTE から発売されている「ソフトヒールグリップ」です。このパッドならば足が前に押し出されずかかとをサイドからホールドします。そのためかかとの脱げ感がかなり抑えられます。
他のメーカーでも同じようなタイプのパッドを発売しているかも知れないのでチェックして試してみて下さいね。

   上級シューフィッター  林 美樹
posted by ミッキー at 00:00| Comment(0) | フィッティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする