2024年09月01日

悪魔のトリセツ No.167 デットストック問題

女性の皆さんは、どんな靴を何足持っていますか?
ファッション、季節、TPOなどに合わせると、たくさんの履き物が必要になりそうです。
家族から、靴が多すぎる!と苦情が出るという話も耳にします。

何でも合わせられる1足を探す人もありますが、それなら、黒の紐靴になるかもしれません。
季節によって、靴下の材質や厚みも変わります。
ツルツルのストッキングと、厚手の靴下では、フィット感が全く違ってしまい、パンプスやスリップオンでは対応しきれません。

「何でも合わせられる履き物」は便利そうですが、それではパンツ丈はいつもそれに合わせなくてはならないし、リゾート風のスカートの時にヌーディーな足元にできません。おしゃれを楽しむにはちょっともの足らなく思います。
履き物がたくさん必要になるのは、素敵なことだと思うのです。

でも、デットストックが多いと残念です。
そうなってしまうのには、何か理由があると思います。
行きつけの靴屋さんや、気軽に相談できる靴修理屋さんなどがあると、デットストック問題を解決できるかもしれません。
なお、デットストックが現役復帰する場合、また履き慣らしから始めるのを忘れないで下さいね。


上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
posted by kemix4 at 00:00| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月25日

玄関で

まだまだ暑い日が続いていますが、季節の変わり目でもありそろそろ秋の靴を見てみようかな、と思ってくる時期ですね。
サンダルばかり履いていただろう夏ですが、これからは足を覆うタイプの靴(スニーカーも)の出番が多くなってきます。サンダルと違い玄関で靴を履く時間が長くなってくるわけです。
最近お客様に必ずお話ししていることが2つあります。足のため、体のために絶対重要なことです。

1.靴を履く時間を考えて玄関に行きましょう。

多くの方は10:00に家を出ると決めると10:00に玄関に行きます。つまり靴を履く時間は全く考慮されていないということです。サンダルだって数秒履くまでかかると思います。ましては紐靴やこれから活躍するブーツなどは数分かかるはずです。
いや、私は紐靴でも数秒で履きますよ、という方は間違った靴の履き方をしていると思ってください。しっかり紐を解き締めていますか。紐を締めたまま履いていませんか。
紐靴の場合は10:00に家を出るのでしたら9:57に玄関に行ってくださいね。この3分の時間が今日の体調を左右します。いっぱい歩く予定の日やディズニーランドに出かける日などは絶対紐をしっかり締めてください。

2.玄関で座って靴を脱ぎ履きしましょう。

日本の家屋は残念ながら座って靴を脱ぐ環境にないところが多いです。特に筋力が衰えたお年寄りは絶対座って靴を履いてほしい(転倒リスクがあるので)もちろん若い人も紐靴は絶対座らないと紐を締められません。
座る環境がないならば折りたたみ椅子を用意しましょう。パイプ椅子でもいいです。靴を座って脱ぎ履きする習慣をつけるだけでものすごく足が楽になりますよ、また靴も傷みません。

革靴で靴の内側に傷がある方は、歩き方が悪いというよりも立ったまま靴を脱いでいる可能性大です。立ったまま靴を脱ごうとすると知らず知らずの間に靴の内側を擦り合わせて脱ごうとします。この時に傷になるのです。

内傷.jpg

立ったまま脱ぎ履きすることは日本人の習慣化しているので簡単には変えられないでしょうが、ご自分の健康を守るということを意識すればおのずから行なっていくと思います。
以上2点、僕からの強い要望として今回は書かせていただきました。靴選びは大事ですが履き方もとても大事ということをぜひ知ってくださいね。
 
 マスターオブシューフィッティング(最上級シューフィッター)、健康ウオーキング指導士  林 美樹
 
posted by ミッキー at 02:00| Comment(1) | 靴と足 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月20日

フットケアと靴 No 72

お盆が明け少し朝晩の暑さが落ち着いてきましたが、まだまだ残暑が残るこの頃です。

素足の時期は足・爪が気になり、フットケアの施術を受ける人も多く、トラブルは落ち着きますが、やはり履き物の環境も合わせて検討して欲しいと思います。お店ではケアと合わせて履き物のアドバイスをしています。

アドバイスの方法の一つとして、履いている靴・靴下をチェックします。状態を見ることで、解決の糸口が見えることもあります。

肥厚爪でお困りの30代女性、営業職のお客様。

ご来店に時はいつも足に合ったスニーカーだったので、ケアで様子を見ていました。前回仕事の話から、靴の話になり一度見せて頂くことにしました。

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つま先の部分を見て頂くと、くっきり足ゆびの形が残ってます。
これではこの靴を履いている時に爪先にとても負担がかかってしまいます。
せっかく爪をケアしてもなかなか改善できません。

それともう一つ靴からわかる足の状況。
このお客様の肥厚爪は左母趾爪。でも靴は右の爪先がかなり形が変わっています。

実は足ゆびの反りが右の方が強く、足の動きの問題もありそうでした。

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右母趾は反っていて、左の母趾の爪は肥厚爪でケアを継続中。

ちょうど靴の踵が減っていたし、履き癖もついているので、新しく購入するアドバイスをしました。
次回確認して靴の調整できればと思います。

このように靴から足のトラブルの原因がわかることもあります。
ちょっと気になるなぁ〜と思ったら、シューフィッターにご相談ください。
色々アドバイスいただけると思います。

「快適な靴と足」でお過ごし下さい。

マスターオブシューフィッテイング&フスフレーゲマスター 藤井恵



posted by ベーター at 12:57| Comment(0) | 靴と足 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする