いよいよブーツ完成!になりました。
まずはベルト付け。
履き口部分に安定感を出すためにベルトをつけました。
バックル部分の革の型紙作成。
革を裁断して、縫製。
本体に縫い合わせてつけます。
ベルト部分の帯の革を裁断して縫製。
今回は裏革もつけるので表革の端を漉いて折り込み、
それから伸び止めテープを貼って裏革をつけました。
本体にベルトの帯をつけます。
後は帯に穴をあけて完成
ところが・・・・・
なんとバックルの上下を間違えてやり直し・・・
また時間がかかってしまいました。
中敷を入れてこれで完成!!早速履いてみました。
それから2週間後・・・・
ファスナーの上げ下げがかたくやりにくかった上、
使っているうちにファスナーの引き手の金具が外れました。
ファスナーがあがりにくかったのはファスナーをつける時に
ファスナーの生地の部分を少し切ってしまったのが原因。
あとファルナーの引き手が小さいのも少し影響していたので
引き手に革をつけました。
引き手の金具に革を巻くためミシンがかけにくく手縫いにしてみました。
太い糸が使えたので手作り感が出て気に入っています。
これは靴底を手縫いする時にも使う方法でなかなか面白い縫製方法です。
(麻の太糸にロウをぬって糸の周りをかたくします。
ほつれにくい効果もあります。
よく「ろう引きの糸」と言われるタイプの糸はこのように作ります。
その糸を針2本に通して交互に刺していきます。
手作りのバックなどを作る時にも使えます。)
やっと履けるように完成ました。
後ろファスナーで脱ぎ履きがしやすく、本底はEVAで軽く
冬は大活躍で私のブーツコレクションが一つ増えました。
手作り靴はどのような靴に完成するかすごく楽しみですが、
作る途中は色々とハプニングがありその度に勉強になります。
現在は友達の◯◯歳の記念にパンプスを作っております。
またご紹介していきたいと思います。
シューフィッター&フスフレーガー 藤井 恵
2012年07月14日
2012年09月20日
整形靴のお話
ちょっと変わった靴をご紹介します。
「整形靴」 耳にしたことはありますか?
私は靴の企画している頃には全く知らなかったのですが、
足の解剖学など本格的に靴の勉強を始めた時にこの言葉に出会いました。
初めは「なんだろ〜」と不思議でいっぱいだったのですが、
今では私の仕事の中でも深く関係しております。
そもそも「整形靴」とは・・・・・
整形靴とはORTHOPAEDIC SHOES
(オーソペディー シューズ)
ドイツ語のORTHPÄDIE SCHUHE
(オーソペディー シューエ)の直訳です。
「整形した靴」のこと。
整形靴のご紹介をします。
これは毎月フットケアでお邪魔している「リュウマチ」のお客様の靴です。
お客様は専門の靴屋さんまでいけないので私が足の測定などをして
専門の靴屋さんに作成を依頼しました。
今では室内装具になるサンダルもおつくりになり快適に歩いてらっしゃいます。
脱ぎ履きがしやすいようにマジックベルトのデザイン
手が使いにくいのでマジックベルトの先にリングを使用
インソールはお客様の足に合わせた素材使い
足の裏のタコの部分の圧がかからないようにインソールと
靴の中を少しくりぬいています。
足指に負担がかからないように前足部の素材はストレッチを使い
本底は歩行しやすいようにお客様に合わせたローリング加工をしています。
初めの2年間はフットケアだけでなかなか改善しなかった部分が、
現在ではだんだんと良好になりお客様も「歩くのが楽しくなった」と
喜んでらっしゃいます。
「靴と足の大切さ」を実感しました。
シューフィッター&フスフレーガー 藤井 恵
「整形靴」 耳にしたことはありますか?
私は靴の企画している頃には全く知らなかったのですが、
足の解剖学など本格的に靴の勉強を始めた時にこの言葉に出会いました。
初めは「なんだろ〜」と不思議でいっぱいだったのですが、
今では私の仕事の中でも深く関係しております。
そもそも「整形靴」とは・・・・・
整形靴とはORTHOPAEDIC SHOES
(オーソペディー シューズ)
ドイツ語のORTHPÄDIE SCHUHE
(オーソペディー シューエ)の直訳です。
「整形した靴」のこと。
整形靴のご紹介をします。
これは毎月フットケアでお邪魔している「リュウマチ」のお客様の靴です。
お客様は専門の靴屋さんまでいけないので私が足の測定などをして
専門の靴屋さんに作成を依頼しました。
今では室内装具になるサンダルもおつくりになり快適に歩いてらっしゃいます。
脱ぎ履きがしやすいようにマジックベルトのデザイン
手が使いにくいのでマジックベルトの先にリングを使用
インソールはお客様の足に合わせた素材使い
足の裏のタコの部分の圧がかからないようにインソールと
靴の中を少しくりぬいています。
足指に負担がかからないように前足部の素材はストレッチを使い
本底は歩行しやすいようにお客様に合わせたローリング加工をしています。
初めの2年間はフットケアだけでなかなか改善しなかった部分が、
現在ではだんだんと良好になりお客様も「歩くのが楽しくなった」と
喜んでらっしゃいます。
「靴と足の大切さ」を実感しました。
シューフィッター&フスフレーガー 藤井 恵
2012年10月20日
整形靴で夢のダンスシューズ?
今回も整形靴のお話をします。
5年前に整形靴作成の勉強でお客様に合わせた整形靴を作りました。
この方は確か事故か、股関節の問題で脚長差があり
(腰から下の脚の長さが左右違うため差が出ている事)
普通の靴は履けないので整形靴を作成しました。
お客様の要望でダンスシューズを作って欲しいとなり
一足は白の革で、私は黒のエナメルでダンスシューズを作りました。
踵の部分を見て頂くと右と左の高さが違うのがわかりますか?
シークレットソールではないのですが、
中で高さをつけて歩きやすくして、
外から見た時には普通の靴のバランスに見えるようにしています。
こうする事により足に負担がかからず歩行が可能になります。
今回はダンスシューズだったので裏は革の裏面を使い、
本底の端を黒で色付けしてみました。
ちょっとしまった感じでおしゃれになりました。
エナメル素材を初めてつり込み靴を作りましたが、
普通の革と違いけっこう大変でした。
苦労したかいがあり奇麗な靴になりました。
白の靴を気に入って頂き白を買って行かれたそうです。
なので今でも私の家に保存されている
「夢のダンスシューズ」です。
シューフィッター&フスフレーガー 藤井 恵
5年前に整形靴作成の勉強でお客様に合わせた整形靴を作りました。
この方は確か事故か、股関節の問題で脚長差があり
(腰から下の脚の長さが左右違うため差が出ている事)
普通の靴は履けないので整形靴を作成しました。
お客様の要望でダンスシューズを作って欲しいとなり
一足は白の革で、私は黒のエナメルでダンスシューズを作りました。
踵の部分を見て頂くと右と左の高さが違うのがわかりますか?
シークレットソールではないのですが、
中で高さをつけて歩きやすくして、
外から見た時には普通の靴のバランスに見えるようにしています。
こうする事により足に負担がかからず歩行が可能になります。
今回はダンスシューズだったので裏は革の裏面を使い、
本底の端を黒で色付けしてみました。
ちょっとしまった感じでおしゃれになりました。
エナメル素材を初めてつり込み靴を作りましたが、
普通の革と違いけっこう大変でした。
苦労したかいがあり奇麗な靴になりました。
白の靴を気に入って頂き白を買って行かれたそうです。
なので今でも私の家に保存されている
「夢のダンスシューズ」です。
シューフィッター&フスフレーガー 藤井 恵