糖尿病から足を切断するという重篤なことが起こらないよう、靴選びに神経を研ぎ澄ましてフィッティングを行う必要がある。 また従来は糖尿病=高齢者というイメージでしたが、最近は若者でも多くなり闊達な動きが多いことから「靴擦れ」等に関心をもつ必要がありそうだ。
靴のフィッティングでは靴内の異物や突起物などに特段の配慮をする必要がある。 ソックスを着用することも欠かせないが、深爪などにも注意が必要。 靴選びの前線では常に素足をみるという習慣が重要で、足の計測時などではソックスを脱いで頂き足を観察することを啓蒙したい。
足の皮膚に何となく精彩や元気がなく、足の体毛などの減少や靴擦れが治りにくいなどが起こった場合は特に注意を要する。 また常に足を清潔にしておくことも必要で、靴の衛生にも気をつけたい。 血管を圧迫するような長時間の足組みなどをしないよう心がけなければならない。
靴は通気性の良い素材や「ふいご現象※」の起こりやすい靴、そしてフィッティングにも配慮したい。 ただイスに掛け長時間仕事をする人には「ふいご現象」は起こらないため通気性に工夫を要する。 たとえばソックスを定時的に取り替えることや靴も取り替えることです。 またストレスの解消にも努めることが重要である。 滑りやすいソックスやきついソックスも避けたい。
自宅ではほとんどの方が素足の生活をしているが、家族通しで足を観る習慣を持ちたいものである。
※「ふいご現象」・・・ふいごとは風をおくる道具ですが、靴内の換気の現象に使われている。 歩行する場合足が靴の中で左右、前後、上下にわずかに動くときに足がピストンの役となったり、靴内の容積が変化することで靴内に換気が起こる。靴が密着しすぎたり、ゆるすぎても換気の効率は著しく低下する。
シューフィッター【大木 金次】
2013年05月05日
2013年05月10日
「普段履き」と「お出かけ靴」
今年は5月に入っても気温が低いので、体調管理には注意したいものです。
普段からスニーカーを愛用している方は多いのですが、履き方に問題がある時が多いです。

写真で写ったスニーカーは紐・ファスナーなどの状態が良くありません。
写真に撮ってみるのも良いでしょう。
来店された方の履いている靴・足どちらも大切です。
この写真の靴は底も減っています。
この靴を購入して履きやすかったのでずっと履かれていたようです。
でも、膝や腰も痛くなり、靴の履き心地も良くないという事で来店されました。
買い替えの時に来ていると思っって来られたのですが、買い替え時期は随分過ぎていますね。
このスニーカーは「普段履き」として履かれています。
お出掛け用は、ピカピカに磨かれた革の靴です。
このピカピカの革靴を履く時と、写真のスニーカーを履く時の歩行の状態を考えてみましょう。
靴が変わる時は服も変わっています。
TPOで服に合わせて靴を選ぶ場合もよくありますし、またそうありたいと思います。
普段のスニーカ―履きの時は足を擦って歩いている事が多いようです。
猫背にもなっているようです。
歩き方も「普段歩き」と「お出掛け歩き」が生まれてしまいます。
颯爽と歩いている方は、「お出掛け歩き」の時。
背筋を伸ばして踵から着地して歩く姿は見ていても気持ち良いものです。
ですが、間違った靴選びでの歩行はどちらの場合も無理は続かず、あちこちふだんにトラブルが生まれます。
靴を脱ぎ、靴下を脱ぐと足に胼胝や魚の目が出来ている場合もあります。
「普段歩き」は踵も減り、すり足で見た目も良くなく足も痛くなりました。
「普段歩き」もしっかりした靴を選び靴紐を結び、踵の減りにも気をつけると颯爽と歩く事ができます。
シュフッターのいる店を探して靴選びをして頂く事も大切ですが、ご自身での観察はさらに大事な事です。
靴店の販売員が写真に撮るだけでなく、ご自身も撮ってみて欲しいと思う事がよくあります。
他の方と比較しない靴選びの実行をお勧めします。
年齢・性別・体型・環境・外傷・特徴など人それぞれ千差万別です。
写真のスニーカーは廃棄処分として処分させて頂く事になりました。
新しい靴を購入されて気持ち良い履き心地を体感されました。
その新しい靴を履いて帰られました。
お買上の嬉しさと足と靴の事を理解して頂けた時の喜びが次の課題への活力となります。
シューフィッター 池川成子
普段からスニーカーを愛用している方は多いのですが、履き方に問題がある時が多いです。

写真で写ったスニーカーは紐・ファスナーなどの状態が良くありません。
写真に撮ってみるのも良いでしょう。
来店された方の履いている靴・足どちらも大切です。
この写真の靴は底も減っています。

この靴を購入して履きやすかったのでずっと履かれていたようです。
でも、膝や腰も痛くなり、靴の履き心地も良くないという事で来店されました。
買い替えの時に来ていると思っって来られたのですが、買い替え時期は随分過ぎていますね。
このスニーカーは「普段履き」として履かれています。
お出掛け用は、ピカピカに磨かれた革の靴です。
このピカピカの革靴を履く時と、写真のスニーカーを履く時の歩行の状態を考えてみましょう。
靴が変わる時は服も変わっています。
TPOで服に合わせて靴を選ぶ場合もよくありますし、またそうありたいと思います。
普段のスニーカ―履きの時は足を擦って歩いている事が多いようです。
猫背にもなっているようです。
歩き方も「普段歩き」と「お出掛け歩き」が生まれてしまいます。
颯爽と歩いている方は、「お出掛け歩き」の時。
背筋を伸ばして踵から着地して歩く姿は見ていても気持ち良いものです。
ですが、間違った靴選びでの歩行はどちらの場合も無理は続かず、あちこちふだんにトラブルが生まれます。
靴を脱ぎ、靴下を脱ぐと足に胼胝や魚の目が出来ている場合もあります。
「普段歩き」は踵も減り、すり足で見た目も良くなく足も痛くなりました。
「普段歩き」もしっかりした靴を選び靴紐を結び、踵の減りにも気をつけると颯爽と歩く事ができます。
シュフッターのいる店を探して靴選びをして頂く事も大切ですが、ご自身での観察はさらに大事な事です。
靴店の販売員が写真に撮るだけでなく、ご自身も撮ってみて欲しいと思う事がよくあります。
他の方と比較しない靴選びの実行をお勧めします。
年齢・性別・体型・環境・外傷・特徴など人それぞれ千差万別です。
写真のスニーカーは廃棄処分として処分させて頂く事になりました。
新しい靴を購入されて気持ち良い履き心地を体感されました。
その新しい靴を履いて帰られました。
お買上の嬉しさと足と靴の事を理解して頂けた時の喜びが次の課題への活力となります。
シューフィッター 池川成子
2013年05月15日
扁平足はどうしたら治るのか?とよく問われる
シューフィッティングをしていると土まずの低下している人によくお目にかかる。 そのたびに扁平足ぎみですねと話をするが、その後に「どうしたら扁平足が治るのですか?」とよく質問を受けるが、実際改善することは難しいものである。
ところで扁平足か否かの判断はエックス線によって骨格の配列(アライメント)をみる必要があるが、完全な扁平足に出合うことは少ない。 ただ土踏まずが低下している人は非常に多く、中でも左右どちらかが低下している人を頻繁に見かけるようになった。 低下の具合を足底に手の平を入れ(徒手矯正)感触を伺っている。 その結果少しでも踏まずがアップすると腰回りの感触がよく、つま先に力が入りやすい。 その結果立ちやすいと言う。
ところで扁平足ぎみを少しでも改善するには、何といっても靴のつま先の余裕をたっぷり設けることである。 以前の話ですが、幼稚園において青竹を幼児に踏ませていたということがあった。 それは土踏まずがしっかりできるようにという想いからですがこれでは難しい。 土踏まずはつま先が活発に動くことででき上がるもので群れ遊びなどが適当といわれている。 そのときに大事なことはつま先がよく動く靴が必要で靴内で前滑りを起こさないことです。 最近は子どもに青竹を踏ませるようなことはなくなっているが、これは靴研究者の啓蒙によるものである。
その他としてはタオルを手繰り寄せることやビー玉やゴルフボールを掴むなどもよい方法である。 いずれにしてもつま先をよく使うことが重要で、成人の場合インソールの改善だけに終わらないようにしたいものである。
ところで扁平足ぎみになると、身体や足・靴にどのような影響をきたすのか?という疑問や質問が上がってくることを今後期待したい。 啓蒙活動はさらに必要のようである。
シューフィッター【大木 金次】
ところで扁平足か否かの判断はエックス線によって骨格の配列(アライメント)をみる必要があるが、完全な扁平足に出合うことは少ない。 ただ土踏まずが低下している人は非常に多く、中でも左右どちらかが低下している人を頻繁に見かけるようになった。 低下の具合を足底に手の平を入れ(徒手矯正)感触を伺っている。 その結果少しでも踏まずがアップすると腰回りの感触がよく、つま先に力が入りやすい。 その結果立ちやすいと言う。
ところで扁平足ぎみを少しでも改善するには、何といっても靴のつま先の余裕をたっぷり設けることである。 以前の話ですが、幼稚園において青竹を幼児に踏ませていたということがあった。 それは土踏まずがしっかりできるようにという想いからですがこれでは難しい。 土踏まずはつま先が活発に動くことででき上がるもので群れ遊びなどが適当といわれている。 そのときに大事なことはつま先がよく動く靴が必要で靴内で前滑りを起こさないことです。 最近は子どもに青竹を踏ませるようなことはなくなっているが、これは靴研究者の啓蒙によるものである。
その他としてはタオルを手繰り寄せることやビー玉やゴルフボールを掴むなどもよい方法である。 いずれにしてもつま先をよく使うことが重要で、成人の場合インソールの改善だけに終わらないようにしたいものである。
ところで扁平足ぎみになると、身体や足・靴にどのような影響をきたすのか?という疑問や質問が上がってくることを今後期待したい。 啓蒙活動はさらに必要のようである。
シューフィッター【大木 金次】