


足を計測している最中に「筋肉は全身硬いですか?」と伺うと、びっくりした顔つきで「どうして解るのですか?」そして「体前屈も十分にできません」と言った人がいた。 そのような方は決して珍しいことではなくなった。 足のボール部(ゆびの付け根・中足骨骨頭部)を細いメジャーで絞ってみると筋肉の硬さが手に伝わってくる。 硬さばかりではなく軟らかすぎる筋肉にも出会うことも多い。 軟らかすぎる筋肉の足を「こんにゃく足」と称しているが、靴合わせは困難なことが多い。
筋肉が硬すぎると関節も硬くなるのは当然ですが、加齢と共に何かとケガが多くなり足もとの大切が身に沁みることがある。 しかし筋肉が硬すぎるとどうなるのですか?とよく質問を受けるが、ケガなどとともに血液循環にも影響を受けやすく、その結果疲れやすくなり人によっては冷えやくなることもある。 ところが足を計測中に「筋肉が硬いようですね」という一言を足だけへの影響と捉えている人が非常に多いようである。そこで「全身が硬いですか?」と上に記したように話をしているのです。
筋肉の硬すぎる人は凹凸のある路面を敬遠することが多いようで、路面に神経を遣いながら歩いている。 恐らくそれだけでも大変疲れるものと思われる。 ただ疲れが筋肉の硬さからくるなどと気がつく人は少ない。 そのため靴選びに気を遣うこともないようである。
グー・チョキ・パーなどの運動をアドバイスしているが、習慣にしていると言えるほど行っている人はいるだろうか。(写真はウォーキングインストラクター・Norikoブログから引用しました)
シューフィッター【大木 金次】