海外で経験したことですが、「見るだけですが入っていいですか?」と伺い店に入ろうとしたところ、両手を広げて「お断りします」と言われびっくりしたことがある。 このようなことは日本ではありえないことである。 例え「トイレを貸して頂けませんか?」でも快くどうぞと手招きをしてくれる。
そのようなことは専門店も大型店も日本では変わりがありませんが、この頃様々なことに配慮する専門店が登場している。 当たり前のことですが、必ず足の計測から靴選びが始まる店が多くなっている。 しかし当たり前とはいえ、まだまだ徹底しているところは少ない。 日本的な習慣から靴を脱いで上がる靴専門店があると聞いている。 また女性の店主も増え、女性ながらのやさしい接客もよく見かけるようになった。 また目の前でインソールを切断して作成する店も出てきている。
日本では靴業に関わらず誠意ある心遣いやおもてなしの工夫に働きがいを感じる人が人が多くなっている。靴販売にホスピタリティという心からにじみ出るような気遣いをしてくれる店がやっと見え始めたというところでしょう。
しかし考えてみれば、老舗の菓子屋さんなどは以前(昔)からおもてなしが充実しており、百年以上も続いている店が沢山ある。 食品のサービスに学ぶことは多いようであり、くつ販売業もその一員に入りたいものです。
日本のサービスは諸外国と比べ格段にすばらしい。 そのような心遣いはひとつの技術と言ってもいいでしょう。
シューフィッター【大木 金次】
2013年04月05日
2013年04月10日
聴く事、状況を理解する事
桜の開花が早かったので、急いでお花見に出かけた方も多かったようです。
近くの桜はもう散ってしまって、葉桜になり山の方の桜が綺麗に見えます。
お出掛けの多い春。
靴合わせは、お話しを聴く事からいつも始まります。
そのお話が益々、大切だと感じます。
「足の踵に痛みを感じて、お医者さまに診て頂きアインラーゲンを作り、一旦は痛くなくなった。」
けれどやっぱり痛みが治らず来られる方がいます。
一旦、痛みが取れると「治った」と思いドンドン歩き、痛かった事を忘れて活発に動く方が多いようです。
簡単に治ったと思わずに少しずつ、動きを活発に、歩行距離を長くして欲しいと思います。
販売させて頂く私達は出来るだけお話を冷静に聴き、状況を理解するようにしようと思います。
同じことの繰り返しになるけれど、何度も説明をする事も心掛けます。
靴選びの記録は大切な足の記録として残しておく方がいいでしょう。
店側だけでなく、お客様ご自身も記録する事が必用ではないでしょうか。
来店される方の多くは「はや足で歩くの」と言われます。
「サッと履ける靴で、サッサッと歩くのが良いの」と言う方も多いです。
靴を購入して頂くだけでは解決しない事がたくさんあるようです。
速く歩く時の姿勢、歩行状態、体の負担はどうなのかはあまり考えていらしゃらないようです。
歩く姿勢や脚・足の動きは注意して欲しいと思います。
是非、鏡に映したり、誰かに見て貰って欲しいですね。
そんなアドバイスもしながら、少しづつ理解して頂く。その為にはこちらも出来るだけ理解するようにしなければいけません。
気長にお客様と向き合っていきたいと思います。
ベルトの付いた靴をお勧めすすめしました。
写真を撮って記録に残します。
お客様のお顔も一緒に保存しています。
できる事は何でもチャレンジです!
シューフィッター
池川成子
近くの桜はもう散ってしまって、葉桜になり山の方の桜が綺麗に見えます。
お出掛けの多い春。
靴合わせは、お話しを聴く事からいつも始まります。
そのお話が益々、大切だと感じます。
「足の踵に痛みを感じて、お医者さまに診て頂きアインラーゲンを作り、一旦は痛くなくなった。」
けれどやっぱり痛みが治らず来られる方がいます。
一旦、痛みが取れると「治った」と思いドンドン歩き、痛かった事を忘れて活発に動く方が多いようです。
簡単に治ったと思わずに少しずつ、動きを活発に、歩行距離を長くして欲しいと思います。
販売させて頂く私達は出来るだけお話を冷静に聴き、状況を理解するようにしようと思います。
同じことの繰り返しになるけれど、何度も説明をする事も心掛けます。
靴選びの記録は大切な足の記録として残しておく方がいいでしょう。
店側だけでなく、お客様ご自身も記録する事が必用ではないでしょうか。
来店される方の多くは「はや足で歩くの」と言われます。
「サッと履ける靴で、サッサッと歩くのが良いの」と言う方も多いです。
靴を購入して頂くだけでは解決しない事がたくさんあるようです。
速く歩く時の姿勢、歩行状態、体の負担はどうなのかはあまり考えていらしゃらないようです。
歩く姿勢や脚・足の動きは注意して欲しいと思います。
是非、鏡に映したり、誰かに見て貰って欲しいですね。
そんなアドバイスもしながら、少しづつ理解して頂く。その為にはこちらも出来るだけ理解するようにしなければいけません。
気長にお客様と向き合っていきたいと思います。
ベルトの付いた靴をお勧めすすめしました。
写真を撮って記録に残します。
お客様のお顔も一緒に保存しています。
できる事は何でもチャレンジです!
シューフィッター
池川成子
2013年04月25日
靴合わせをするホスピタリティの原点は「足もとに寄り添う」こと
ホスピタリティについては今月の5 日にも投稿しておりダブルところがあり恐縮ですが、さらに掘り下げ記してみたい。 売り上げ至上主義の真っ只中、靴販売についての心遣い(ホスピタリティ)は他の業種と同じで良いのか? という疑問。 他の業種とは身の回り品のことですが、靴が合わず悩みを抱えている人が非常に多いことである。 靴に満足できない人の割合は他の商品と比べ圧倒的に高く、また子どもから高齢者まで、しかも男女とも、多くの方に該当する。
靴販売業に携わるホスピタリティの深さや広さはまだまだ途上にある。 それでも日本は『おもてなし』という誠実な気遣いが昔から浸透していることもあり、きめ細かな配慮が諸外国に比べ格段に多くみられる。ただ靴業のホスピタリティは少し遅れているようで、その必要性を唱えている人は少ない。 それは足は汚いところ、また玄関で靴を脱ぐ、また足に好印象をもっていない人が多いからなのでしょう。 そのような環境からか企業のトップが靴販売にホスピタリティを支持する人が他の業種に比べ限られているようだ。
日本には提案制度というすばらしい経営手法があるが、これからホスピタリティを成熟させるにはトップダウン、そしてボトムアップがきわめて大事である。 そこで中心になる柱は『限りなく足もとに寄り添うこと』である。 顧客の悩みにもっと寄り添うことは人として非常に大事な心構えで経営以前にあるもの。 例えば、靴を試す前に、顧客の素足を手で温めてあげるような心遣い。 また足の計測は座位と立位の二度行いたいもの。 沢山の靴をテーブルワゴンで出してあげ、この「すべてを履いてください」というような意思を表現する。 このようなことに顧客はどれほど感激することか。 テーブルワゴンで靴を出すと「こんなに履いていいのですか?」と今まで何回も言われている。 それほど多くの顧客が店の商品(靴)に対して遠慮しながら靴を試し履きしているのです。 日本人はとても遠慮深い人が多いのです。
ホスピタリティに業種の垣根はない。 靴メーカーもホスピタリティにぜひ援助をしていただきたい。
ホスピタリティを経営に取り入れるとすれば、シューフィッティングの心遣いは一つの技術であると思っている。
シューフィッター【大木 金次】
靴販売業に携わるホスピタリティの深さや広さはまだまだ途上にある。 それでも日本は『おもてなし』という誠実な気遣いが昔から浸透していることもあり、きめ細かな配慮が諸外国に比べ格段に多くみられる。ただ靴業のホスピタリティは少し遅れているようで、その必要性を唱えている人は少ない。 それは足は汚いところ、また玄関で靴を脱ぐ、また足に好印象をもっていない人が多いからなのでしょう。 そのような環境からか企業のトップが靴販売にホスピタリティを支持する人が他の業種に比べ限られているようだ。
日本には提案制度というすばらしい経営手法があるが、これからホスピタリティを成熟させるにはトップダウン、そしてボトムアップがきわめて大事である。 そこで中心になる柱は『限りなく足もとに寄り添うこと』である。 顧客の悩みにもっと寄り添うことは人として非常に大事な心構えで経営以前にあるもの。 例えば、靴を試す前に、顧客の素足を手で温めてあげるような心遣い。 また足の計測は座位と立位の二度行いたいもの。 沢山の靴をテーブルワゴンで出してあげ、この「すべてを履いてください」というような意思を表現する。 このようなことに顧客はどれほど感激することか。 テーブルワゴンで靴を出すと「こんなに履いていいのですか?」と今まで何回も言われている。 それほど多くの顧客が店の商品(靴)に対して遠慮しながら靴を試し履きしているのです。 日本人はとても遠慮深い人が多いのです。
ホスピタリティに業種の垣根はない。 靴メーカーもホスピタリティにぜひ援助をしていただきたい。
ホスピタリティを経営に取り入れるとすれば、シューフィッティングの心遣いは一つの技術であると思っている。
シューフィッター【大木 金次】