

今月国公立大二次試験の英語の問題に足の病名についての問いが出ていた。 写真(産経新聞朝刊 3月 13日 )のように四項目の病気に当てはまる病名を回答するもの。 この紙面を開いた人は足の症状であることに気が付きびっくりした方もいたことでしょう。
シューフィッティングをしているとこのような症例はごく一般的なことですが、病名を英語で表記することは難しい。
例えば図C・・・pump bump ですが、アキレス腱周囲滑液包炎であり男女とも多い炎症である。 靴の腰回りのきつい靴を選ぶ人に多く見受けるが、痛みを繰り返すほどに踵骨の骨端が肥大化していくことがある。 図Aはハンマートウ・図Bはバニオン・図Dはモルトン神経腫ですが、モルトン神経腫は最近若い女性に大変多く発生しており歩くときの悩みのひとつになっている。 その多くは高いパンプスやトウ先の細いものを長時間、長期間使用続けると発生することが多い症状です。 つま先を背屈(上を向く)した状態が長くなると横のアーチが低下することからも発生するといわれている。
ところで足の病気について、写真のように掲載される時代になったことは一般の人にも身近になったことを示すもの。 実際困っている方も多くなったということでしょう。
試験問題の記事ではあるが啓蒙のきっかけになれば靴生活の改善に結びつくことになる。
このような症状が起こることのないよう靴選びには細心の注意を払って頂きたい。 シューフィッター 【大木 金次】