2012年02月15日
足裏は知る・・体重計で心拍数と呼吸数がわかる
足裏に観る身体の動き・・・足を丹念に研究した世界の第一人者、平沢彌一郎氏の話(足のうらをはかる・ポプラ社) イラストを見ると心拍数と呼吸数が針のブレからわかるというもの。 足の裏は全身の変化を現していると語っている。 足をもっと大事にしてほしいと平沢氏は多くの著書で語っており一生を足裏の研究にささげた。 シューフィッティングをしているとよく同じような質問をされる・・・「足が一番大きくなるときは何時ごろですか?」という質問に私は平均的な事を応えているが、質問された方 本人の変化には応えきれていない。
足を計測していると常に足もとが不安定というのか、確定したものをとらえることは難しい。 その要因は今回の内容ということもありますが、中にはきちっと決まる人がいる。 何にも動じないという姿勢の見える方ですが常日頃の生活ぶりの確かさを伺えることがある。
最近のヘルスメーターはデジタルになり針のないものが多くなったが、それでも数字の動きは解るものです。 針や数字の動きがなかなか定まりにくい人・・・動揺しているのは何故なの?という疑問持って頂き少し考えてみることを勧めます。
足裏は全身の鏡という研究者は昔からおり、足もとから自分は逃げることはできない。 それだけにもっと足に関心を持ってほしいと願うものです。 シューフィッター 【大木 金次】
2012年02月25日
靴が排尿の生理に影響する?
排尿(おしっこ)の生理について平沢彌一郎氏は著書(足の裏は語る・筑摩書房)の中で次のように記している。 おしっこをするときの体重の関わりについて、最初は右足に多くの体重がかかっている。 しだいに左足踵部に移り、その後同じ左足の前足部に移る、そのとき右足の踵は僅かに上がる。 そのようにしておしっこはすっきりと排尿されると、研究結果をまとめている。
生まれつき毎日の生活の中でこのような変化に気がつくことは少ないようですが、この研究は素足状態のもので、靴を着用するとどのようになるのか? 靴着用時の結果は出ていないため推測になるが、左足の前足部に体重が乗るにはつま先の余裕が十分に必要になるでしょう。 少なくとも細めのトウ先では十分な排尿は難しいものと思われる。
また細いヒールに体重は乗りにくく、しかも高めになるほど体重の移動は難しく、残尿感が常に残るようになるのではないか。 様式のトイレで座っておしっこをするときも同じことで、すっきりとはいきにくいものです。 新聞などの投書の中に、立っておしっこをすると回りが汚れるというような記事が出ていることもあるが、男性は立っておしっこをすることを好むようである。 その要因は排尿の生理からくるものと考えられる。
このように考えると足裏でしっかりバランスをとり立てる靴は健全な生活をする上で欠かせないことになる。 靴が全身の生理に及ぼすと考えると靴選びはとても大切なことになるでしょう。 靴は慎重に選び使用したいものです。 シューフィッター 【大木 金次】
生まれつき毎日の生活の中でこのような変化に気がつくことは少ないようですが、この研究は素足状態のもので、靴を着用するとどのようになるのか? 靴着用時の結果は出ていないため推測になるが、左足の前足部に体重が乗るにはつま先の余裕が十分に必要になるでしょう。 少なくとも細めのトウ先では十分な排尿は難しいものと思われる。
また細いヒールに体重は乗りにくく、しかも高めになるほど体重の移動は難しく、残尿感が常に残るようになるのではないか。 様式のトイレで座っておしっこをするときも同じことで、すっきりとはいきにくいものです。 新聞などの投書の中に、立っておしっこをすると回りが汚れるというような記事が出ていることもあるが、男性は立っておしっこをすることを好むようである。 その要因は排尿の生理からくるものと考えられる。
このように考えると足裏でしっかりバランスをとり立てる靴は健全な生活をする上で欠かせないことになる。 靴が全身の生理に及ぼすと考えると靴選びはとても大切なことになるでしょう。 靴は慎重に選び使用したいものです。 シューフィッター 【大木 金次】
2012年03月25日
好ましい母趾の厚み、その角度は13 度
足の形や強さを観るポイントは沢山あるが、大雑把なところでは顔の形(骨格)から始まり足底のアーチの形成、つま先の広がりや太さなどがある。
特に母趾の大きさなども重視するが、中でも母趾の厚みについて最重要視している。
母趾の力は非常に強くローリング歩行の最終の蹴り返しにはとても大事な部位であり太いほど全身も丈夫であると言える。
このように観察するようなったのは、靴の勉強会(靴を考える会)において、原田碩三先生(兵庫教育大学名誉教授)から受けた影響が最も強い。
そのことはもう20 数年も前のことであるが、歩行に際してつま先の大事さを相当強調されていたが、この頃は他の方もその大事さを啓蒙している。
それほどつま先の機能の衰えが目に余るようになっているということである。
中でも母趾の厚みが13 度ほしいというところがポイントである。
最近甲の薄い若者が増加しており、靴も合いにくいようであるがつま先の強さが非常にひ弱になっている。
原田碩三先生は厚みのある台紙で13 度の三角形定規を作成し目の前で母趾の厚みを計測して頂いた。そして極めつけの力学の話として母趾の厚み13 度の延長に載距突起があると解説をしている。
ドクターでも載距突起に触れる人は少なく、さらに力学に関係するという方はさらに少数であるが、重力の上に立つ人の骨格を力学なくしては考えられない。
日本人は甲高の足が多いとされてきたが、そのような骨格は足の強さを物語るものであり、 13 度という解剖学は今後重視されなければならない。
原田碩三先生は線路の下半分の傾斜も13 度であると指摘している。
シューフィッター 【大木 金次】