2011年11月25日
足趾力(そくしりょく)を計測
強い足という言葉には下半身の強さを意味していることが多いが、その源は脚の筋力の強さから始まり最後に作用する足ゆびの力が肝心なこと。 写真は健康フェアーで計測していたもの、多くの方があしゆびの計測に興味をもっており長い列となった。 男性は5 s 女性は4 s以上の人は足ゆびや足裏の機能がしっかりしている。 それ以下男性で3 sまで、女性2.5 sまでの人は足の機能は比較的安定しているが、さらに足ゆびや足首の関節可動域を広げるとともに足ゆび・足裏の機能をゆっくり高めること。 そして男性 3 s 女性 2.5s以下の人は足部の機能が低下しつつある状態、強い運動をするよりも足もとの機能をしっかり取り戻そう。 そのような評価とアドバイスをしている。
足もとの機能を高める方法として足ゆびで新聞紙を丸める、タオルのたぐりよせ等がある。 このような計測の機会が一層広がることを期待したい。 さらに計測後足の触診やサイズの計測を行い、どうしてゆびに力が入りにくいのかまでアドバイスを行った。 足もとは筋力の力と共に、その力が作用するまでの骨格のアライメント(配列)をみる必要がある。 計測とともにシューフィッターのアドバイス、そして靴選びまでアドバイスを行うことがユーザーにとってとても大切なことです。
手の握力も大切であるが足ゆびの力(捕地力)を計測することはとても重要なことで、立つためのもっとも基本的なところに入る。 本来は握力計測よりも捕地力の計測のほうが早く行われる必要性があったのではないでしょうか。 シューフィッター【大木 金次】
2011年12月15日
立ち方を変えると着物の補正がほとんどいらない
今回の「立ち方を変えると着物の補正がほとんどいらない」というテーマはウォーキングインストラクターのNoriko女史が自身のブログ[http://ameblo.jp/bjwalking/]で以前述べていたものです。 着物姿で美しく歩くことについて指導をしていたときのこと・・・着付けの際いろいろと当てものを付けることが多いが、姿勢を整えるとそのような補正が少なくなると記しているのです。 そのためには骨盤の調整や脚の正しい姿勢を考えることが大切と語っている。
実はスーツを購入するときによく見受ける光景ですが、どちらかの肩が下がっているときに肩部分にパットを入れることがある。 このようなことはシューフィッティングのときにも多く見受けられ、靴選びで改善ができないかを常に考えている。 そのためには足底の歪みや甲の高さ、脚の長さ、骨盤の歪みなどにチェックを入れるわけですが、足は最下位にあるため肩パットのように見た目だけの調整はできない。 当てものを入れる前に骨盤の調整を考えてみるというのがNoriko先生の指摘なのです。 全身のバランスの要(かなめ)と言われる骨盤にチェックが入ることは非常に大事なことでしょう。 このような基本的なところにメスが入るような社会になることが望まれます。 着物や洋服、イス、ベット、靴など様々な身の回り品があるが、それぞれに関心をもってほしい。 最近は車椅子の使用者が増加しているが、座面や背当て部分などに配慮をして骨盤の正しい位置を考えることが必要です。 車椅子はただ移動のためのものではなく人によっては生活の場であり大切な時間。道具として使われることに着目を願いたい。
楽しく立てると手先がさらに器用になる。 楽しく歩けると好奇心もさらに旺盛になるものです。 シューフィッター 【大木 金次】
実はスーツを購入するときによく見受ける光景ですが、どちらかの肩が下がっているときに肩部分にパットを入れることがある。 このようなことはシューフィッティングのときにも多く見受けられ、靴選びで改善ができないかを常に考えている。 そのためには足底の歪みや甲の高さ、脚の長さ、骨盤の歪みなどにチェックを入れるわけですが、足は最下位にあるため肩パットのように見た目だけの調整はできない。 当てものを入れる前に骨盤の調整を考えてみるというのがNoriko先生の指摘なのです。 全身のバランスの要(かなめ)と言われる骨盤にチェックが入ることは非常に大事なことでしょう。 このような基本的なところにメスが入るような社会になることが望まれます。 着物や洋服、イス、ベット、靴など様々な身の回り品があるが、それぞれに関心をもってほしい。 最近は車椅子の使用者が増加しているが、座面や背当て部分などに配慮をして骨盤の正しい位置を考えることが必要です。 車椅子はただ移動のためのものではなく人によっては生活の場であり大切な時間。道具として使われることに着目を願いたい。
楽しく立てると手先がさらに器用になる。 楽しく歩けると好奇心もさらに旺盛になるものです。 シューフィッター 【大木 金次】
2012年01月05日
動物の四足(肢)の機能、人は片足で
今回のテーマは人の足の素晴らしさを紐解き、大事にして頂きたいという願いを話するものです。
動物の肢、四足分を人は片足で支えているという話ですが、それはどういうことでしょう? 土踏まずを持っている人の足、動物にも似たような構造の肢はあるが人ほどの器用さはない。 実は動物の四本の肢は土踏まずの形態を作っている。 歩くときは後ろ肢が先行して前に踏みだし、そして接地する寸前に同じ側の前肢が上がる。 常に三本の肢が接地していることになる。 つまり四肢でも三点支持で歩いていることになる。 実は人の足も三点で支持されているのですが、それは何と片足で機能しているのです。 動物の二本の前肢は人の前足部、後ろの肢は人の後足部(踵)になっている。 動物は四点で立っているが、人はそれを片足三点で立つといってもいいぐらいである。
三点支持はこの春オープンするスカイツリーと同じですが、科学(工学)が人の足にやっと近づいてきたと言ってもいいぐらいです。 スカイツリーには揺れに備え五重塔のように太い心棒があるが、人にはそのようなものがなくとも十分に立って歩いている。 大切な脊髄や卓越した大きな脳、骨盤がその役割をしているといってもいい。 人の三点支持はそのように重要な器官のお蔭で年月をかけて経験しながら立って、そして歩いているのである。
人の足は神にも通じる傑作であるという研究者がいる。 足に靴が合わないと、ことごとく三点支持は生かされない。 巧みな足だからこそ靴は難しいのである。 動物のように人も素足で歩ける構造になっているが、靴という文明がもたらしたもので足を壊す人が絶えないのはとても残念なことです。
日本人は以前藁(わら)ぞうりの薄いもので十分に暮らしていた。 そのような生活文化を少し立ち止まって考えてみてもいいのではないでしょうか。 シューフィッター 【大木 金次】