玄関を出るとふらつく、その直後身体の調子の悪さを疑うという人は多いのではなかろうか。 それでは家の中ではどうしてふらつきが感じにくいのでしょう? 畳の上やフローリングで歩いても感じにくい?・・・私なりの解釈でその要因を探ると、素足の力と床の硬さが起因するのではと考えている。 しっかりとした土踏まずを持っている足は、きっちりとした三点支持で立っており、素足のときの五本のゆびは、よく広がり身体をしっかりと支えている。
ところが靴を履くとつま先が広がりにくく、ヒールの底面は足の踵の面積より小さめの靴が多い。 その上靴の前足部は皿型のものが多く、靴だけでも不安定である。 またソフトなソールの靴であればさらに安定感は少なくなる。(皿型とは自転車のタイヤのように中心で接地していること・・皿型については次回に掲載します)
このような靴の特性から健康状態でなければ、ふらつきがどうしても過剰に感じてしまうでしょう。 歩くということは全身運動であることがこのことからも解るが、靴という道具は難しいもので、歩くためには健康が先にくることになる。
このようなことから身体の調子に合わせて靴を履き分けることが大切になるでしょう。 日本の家庭内は素足で過ごすことが多く靴着用時と違う着地感があり、その感覚を読み取るチャンスがきわめて多い。 日本の家屋は素足・・・このような生活習慣はすばらしいことである。
シューフィッター 【大木 金次】
2011年08月25日
2011年10月05日
三点支持の足骨格に近づいたスカイツリー
人の體(体)は誰が作ったのか? 余りにも自然の摂理にバランスのとれた足の骨格は「サムシンググレード」・・・偉大なる何者か、と言わざるをえない。 そのように感じるのである。 人が作ったものを「科学」と称し得意になっている向きもあるが、人の體ほど科学に満ちたものはないように思えるのです。 生命科学・遺伝子工学の研究者 村上和夫氏(筑波大学名誉教授)は大腸菌一つさえ人はまだできないと語り、それについて先のサムシンググレードと現している。
足の骨格は三転で支持し支えて立っているが、スカイツリーも同じ三点で立つ。 しかし重心をとるため大地深く50 mもの脚が潜っており、また支柱には太い柱が立ち揺れに備えていると報じられている。 支柱は人の脊髄のようなものでしょうか? しかし足もと深く根付いているものは人にはない・・・それは強大な深層の筋肉や高度に発達した頭脳がカバーをしているのかも、また村上教授が語る卓越したDNAのお蔭かもしれない。
凹凸のあるところもなにげなく歩けるという足の三点支持の構造は自然が相手であることはまぎれもない。 その点最近はどこに行っても床も道路も平らである。 このままの生活をしていくと足のすばらしい構造は進化(退化)してしまう恐れがある。 努めて小高い山などを歩くことを心掛けたい。
先端技術の結晶であるスカイツリーは誰が考えてもすばらしいものに違いない。 ただ人の足もとの機能にも目を向けてほしい。 足は偉大な存在なのです。 シューフィッター【大木 金次】
足の骨格は三転で支持し支えて立っているが、スカイツリーも同じ三点で立つ。 しかし重心をとるため大地深く50 mもの脚が潜っており、また支柱には太い柱が立ち揺れに備えていると報じられている。 支柱は人の脊髄のようなものでしょうか? しかし足もと深く根付いているものは人にはない・・・それは強大な深層の筋肉や高度に発達した頭脳がカバーをしているのかも、また村上教授が語る卓越したDNAのお蔭かもしれない。
凹凸のあるところもなにげなく歩けるという足の三点支持の構造は自然が相手であることはまぎれもない。 その点最近はどこに行っても床も道路も平らである。 このままの生活をしていくと足のすばらしい構造は進化(退化)してしまう恐れがある。 努めて小高い山などを歩くことを心掛けたい。
先端技術の結晶であるスカイツリーは誰が考えてもすばらしいものに違いない。 ただ人の足もとの機能にも目を向けてほしい。 足は偉大な存在なのです。 シューフィッター【大木 金次】
2011年11月15日
人工関節
公民館や女性学級などで靴のアドバイスをしていると、最近人工関節を入れているという人に出合うようになった。 特に多いのは膝関節部や股関節部の大腿骨頸部の関節ですが、何の不都合も感じずに歩けるようであり医療科学の進歩にめざましいものを感じる。 実は先日奈良で開催された靴医学会において人工関節を作っているメーカーの方と話をする機会がありいろいろと勉強になった。 その方は人工関節を取り付ける手術には終了するまで毎回立ち会うという。 それほど緊張感をもって、ドクターや看護師そして患者と接していると語った。 常に人工関節の改善を考慮してのことでしょう。
人工関節を手に持ってみるとずっしりとした重量感があるが身体に挿入すると重さは感じないようです。 開発者は重さについては常に気にしているということですが、それよりも耐久力が大事なことであるという。 私見ですが片足だけではバランスが欠けてしまう・・・左右に取り付ける必要があるのではと想像する。
骨は常に新陳代謝を繰り返し新しい骨格になっているが、そこに人の骨格の素晴らしさを感じる。 同時に大切に使っていきたいものである。 将来は人工関節も人の骨に近いものになり、使っているうちに骨化していくような時代が来るかもしれない。 また DNA鑑定などと共に、その人の骨との相性の良いものを取り付けるということにもなるかもしれない。 ところで人工関節をつけたときには靴も改善が必要に思われる。 術後はぜひシューフィッターを尋ね靴選びを願いたい。(写真は膝の人工関節です) シューフィッター 【大木 金次】
ラベル:足の解剖学