通し方は、下記の写真のようにハトメ(ひも通しの穴)の上を人差し指でふさぐことです。 次にもう一方の指先でひものハシを短くつまんで下から差し込みます。 要領は超簡単ですが、ある程度の感覚の慣れ(熟練まではいかない)が必要のようです。
多くの方の靴ひも通しをみると、羽を裏返してハトメを見ながら差し込んでいる方がほとんどです。 そうすると羽に折ジワが残ってしまい革の美しい表情が台無しです。 特に販売員の場合は気をつけたいものです。
通し方をもう一度振り返ると、ふさいだ指にもう一方の指がつくという理屈?です。 左右の両指は目をつむってもつく・・そのようなことは誰でも承知しており、生まれつき備わっているようです。 手先の器用さをひも通しに採用したいものです。
靴の販売員は工場見学や長年のフィッテングを通じて手先の器用さに気づいています。
お客様と目を合わせ会話をしながら指先はひも通しに・・・お客様から「ゆび先を見ないでよくひもが通るもんですね」とお言葉を頂くことがあります。 お客様は販売員のすべての行動に関心をお持ちになっているようです。
時には「お客様もやってみられますか? 意外に簡単なものですよ」と促しますと積極的なお客様は即実行されます。 しかし「意外に疲れますね」と。 そのような会話はほんとに楽しいものです。
上記のようなひも通しは靴メーカーにおいて実習の中で学んだものです。 教えて頂いた方の手つきを見ると、ひもがねじれることもなくしかも速く一定の速度でした。 ひも通しは靴づくりの最終、その後左右を照らし合わせて検品です。
そこでもう一つ、ひもを通す前に二本の長さを必ずチェックしていたことを想い出しました。
シューフィッター 大木金次

