写真はどんな場面でしょう?
手前にロープが張られて境界になっている。 観客が多くなるにしたがって、そのロープは少しづつ中央に移動し輪が小さくなり、緊張感はさらに高まり見つめている子どもの目は時間と共にギラギラになり笑いと共に一層真剣になっていく。
ここは大阪港、ビックな水槽を構える水族館・海遊館前の大広場でヨコには大型客船が停泊している。 ここではいつもイベントが開かれ何組ものグループがかたまりになって笑い声が絶えない。
写真はストリートパフォーマンス(大道芸人・クラウン)を一心に見つめる光景で、映っている四倍ほどの観客で大きな輪になっています。 そこでは驚くことに子どもの多くはコンクリートの上で正座をしている。 一コマの芸が終わるまでの数十分、正座のままで大きな声を出しながら笑いこけている。 足の痛み?も忘れているようだ。
しかし働き盛りを過ぎたころ写真のような正座を続けることが無理になる人が多くなるようです。 こうして若い人と比べると「老化は足から」とはよく言ったものです。 老化は足・脚に限らず体の他の部位にも共通するようですが、足(脚)ほどの老化現象をみることは少ないようです。
例えば正座以外にコンクリートの上を裸足で歩くことはできるでしょうか。 おそらく踵骨へのショックが強すぎ数メートルも無理でしょう。 時には膝にもショックを感じることがある。 さらに歩く歩幅もスピードも次第に小さくなりやすく、それに本人は満足できずにいるのが実情のようです。
足の情報や靴の機能は多くなっているものの体はそれに追いついていきにくい。 靴のデザインや機能の欲求は極端に低下することはないだけに履き心地に満足を得ることははなかなか難しいものです。
年齢と共に履ける靴は少なくなったとよく言われる。 このようなことは洋服と比べ足もとの靴は特に面倒なところです。 しかし難しいながらも靴選びには時間をかける以外に手はなさそうです。 同時にアドバイスをするシューフィッターの情報が不可欠で非常に重要です。 それだけにアドバイスが理解できるよう本人のいっそうの学習が必要になります。 繰り返しになりますが、このようなことは「靴」だけと言ってもいい。
基本的な話ですが、自宅の玄関で靴ひも結びに時間をとれるよう心の落ち着きをはやく見つけること。 人生経験の長い割合にこの基本がもっとも難しいと言ってもよさそうです。 靴売り場の店頭で、このような基本を他人から言われると「さらに腹が立つ」と言われたことが何度もあるのです。
シューフィッター 大木金次
2024年04月05日
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