2022年08月05日

足のゆびは開くことで力が入る

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常々「足のゆびは開くことで力が入る」と思っている。 ただ開きにくいゆびでも多少は力が入るようです。 力の差にどれほどの違いがあるのか、わずかなようですが、その差は大きいようです。

足ゆびについては今まで数回投稿していますが、その中に以下のような内容を記しました。
「足は感覚器官とよく語られるが、その感覚は靴を試す(選ぶ)ときに頼りになるもの。 足に触れる感覚で靴を選ぶことは自分自身の身体を労わることに等しい。 ただそのことを忘れている人が余りにも多いのです」・・2010年 5月31日投稿したものです。 

足の感覚で靴を選ぶことは当然ですが、ゆびの開きまでチェックをする人はほとんどいない。 
靴売り場でフィッテング中、ゆびが開きますか?と伺ってもまともに返事を頂くことは少ない。 「動きますよ」という方の多くが第一趾(親ゆび)が中心で他のゆびについては眼中にないようです。 このような現実はゆび(特に第五趾)が重要視されていないことを表すものです。

第五趾の機能はしっかり踏みしめるときに感じます。 歩行時は踵の踏み込みから始まり次に第五趾に力が入ることで第一趾まで十分に力が入ることになります。 その反対に扁平ぎみになると踵からダイレクトに第一趾側に及び、充分な歩行がむずかしくなります。
つまり足は第五趾から力が入ることが重要で、歩行の始まりといってもいいほどです。 その始まりに第五趾の開きが助けになると考えています。

ただ第五趾の開く力は決して強いものではないようです。 そのことを理解頂くために、自分の第五趾(こゆび)の上に手の指を軽く当てながら足ゆびを開いてみましょう・・意外に開きにくいことがわかります。 
ゆびが開く過程では第五趾はやや背屈(若干上に伸びる)しながら開くことわかります。 わずかでも抑えられると。開く力が発揮できにくいようです。 
ここで靴のフィッテングに目を移すと、十分なつま先余裕が大事であることが理解できますが、その余裕は長さと幅と共にゆびが背屈しやすい『高さ』がゆびの上部に必要なことがわかります。  
靴を履いた時、第五趾が動きますか? 

シューフィッター 大木金次 
posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | 靴と足 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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