梅雨の時期、湿度が高くなり、鬱陶しい気分になったり、体がだるくなったりしやすい時期です。でも足は素足が気持ちよく、履物はサンダルに変わってくる季節。そうなると特に足先の爪はよく見れるようになるので、足や爪が気になります。
健康的な爪は表面がツルッとしていて、少しピンク色。自分の爪をじっくり観察してみましょう!
「あれ?」と思うところがあれば、お手入れをして、靴を見直す機会かもしれません。
先日ご来店のお客様の爪の写真です。(施術前)
左足の母趾の爪の内側(体の中心)に少し茶色い部分があります。他にも第2趾、3趾の爪も色が変わっています。
全く痛みはなく、ここをぶつけたり、爪に物が落ちてきたりもない状況で、母趾の爪甲は一部だけ色が変色しています。
手指や足趾の爪下に発症する血腫のこと(「爪病変大辞典」3.22 爪甲下血腫(ソウコウカケッシュ)の定義より。
(*爪病変大辞典は「Das große Buch der Nagelerkrankungen」(ドイツ語原本)を日本語出版実行委員会が翻訳し発行した書籍です。)
基本的に外傷圧により起こることが多く、合わない靴などを履いて歩行した時も起こると書かれています。
痛みが強い場合は皮膚科などの医療機関で診察を受けることをお勧めしています。
こちらは施術後お客様の足に、履いてこられた靴の中敷を合わせてみました。
足の爪先より母趾の部分が少し狭く、靴の中では当たりそうな感じです。
このように爪のケアをしても爪の状態はなかなか改善しません。
予防は足に合った靴を履くなど、外傷を控えることが唯一の予防策です。
例えば山登り前には足の爪は短く切り、靴に当たらないようにしておくなどの配慮が必要と書籍に書かれています。
私自身も以前ある靴を履くと、いつもこのように爪の色が変わっていた時がありました。今思えば靴が足に合ってなかったのだと思います。
「自分の足にあった靴の選び」はとても大切です。
もし自分の足に合う靴選びがわからない時、シューフィッターに相談してみてください。
この梅雨の時期も「快適な靴と足」でお過ごしください。
シューフィッターマスター&フスフレーゲマスター 藤井恵
2022年06月20日
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