2020年12月05日
クツひもをむすんでみたいな〜
子どもは純真です。 見ている子ども(写真)は「クツひもはどうむすぶのかな」と思っているに違いありません。 子どもはちょっと首を傾け真剣です。 ややもすると銅像ではなく実際にひも結びをしているように見えているのかもしれない。
よく見るとその子どもはブーツを履いているが、サイズがちょっと大きめのようで歩きにくそうです。
もっと詮索すると、この子どもはひもの付いた靴を履いた経験がないのかもしれません・・・そこで何をしているのかな?と不思議がっている、と思いたいほどです。
家を出るとき親は子どもの靴を履かせ、靴ひもを結んで頂きたい。 長い子どもの人生から見ると、靴ひもを結んであげる時間はほんの瞬間です。 靴の履き方や靴ひもを結ぶ手つきなど、子どもは見よう見まねですぐに覚えるものです。 日本人は以前から手先が器用だと言われ、豊かなモノ作りにも反映されています。 器用の始まりが箸を操る手つきやひも結びにあると思っています。 しかし結ぶものが最近少なくなってきました。 最後に残った結びが靴ひも結びのようです。
昔のことを思い出すと小学校のグランドに二宮金次郎の銅像がありました。 ワラジを履いた銅像で、出かけるときの始まりはひもを結ぶことでした。 ところが最近、二宮金次郎の銅像が少なくなってきました。 ただ立っているものの、その銅像に足の部分がセメントで覆いかぶせられ見えないものが多くあります。 履きものの関心度が低いと思わざるをえません。
写真の銅像はほんとによくできていますね。
膝をついてひもをしっかり結んでいます。 その様子を履かせてもらっている子どももキッチリと見ている。 このような光景を子どもは覚え、親になってからも子どもの靴ひも結びを面倒と思わなくなるでしょう。
靴ひもはキッチリ結びましょう。
さらによい靴生活をするためにこのような銅像(日常行われている光景)が全国にほしいものです。
[銅像は大阪市 靭(うつぼ)公園にて]
シューフィッター 大木金次
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