今年の秋は残暑が続き、また暖かい日が多かったためショートブーツの動きがとても鈍かったです。ようやく動き出してきたのですが、初期の売り上げが悪かったためメーカーさんがあまり追加の発注をかけていないのです。サイズ切れが例年より多い感じです。
ショートブーツ購入を考えている方は急いだ方が良いですよ。
逆にこの数年どんどん売り上げが落ちていたロングブーツですが、昨年の同じ時期よりは動きが良いです。メーカーさんはあまり作っていないのですが、ロングブーツを探しているお客様が増えています。ただ最近売れていなかったためお客様はもちろん我々販売員もフィッティングを忘れてしまっている状態です。ここで一度基本をおさらいしてみましょう。
まずすべての靴に当てはまりますが、指先(親指が上下に動くか、捨て寸が1p以上あるか)、幅(きつくないか、緩くないか)かかと(歩いた時かかとがカパカパ動かないか)の3点ポイントは同じです。問題は筒の大きさですね。どの状態がちょうどよいといえるのか、です。
まずは自分のふくらはぎの大きさを知ることが重要です。そうしないと試着しても入らないものや逆にゆるゆるのものばかり選ぶことになります。ふくらはぎの大きさはお店の人に言って測ってもらいましょう。
筒幅(脚のふくらはぎの大きさ)は34p、35pが普通です。33p以下は細め、36p以上が広めと言えます。もちろんこれは業界全体で決まっているわけではなく、メーカーや小売店によって基準が変わることがあります。目安にしてください。
ファスナーを上げた時きつい場合はどこまで大丈夫なのでしょうか。簡単に言えばファスナーがしっかり上まで(最後まで)上がれば買って大丈夫です。基本的に革製のブーツならば履いていれば必ず伸びる(なじむ)からです。ただしその時の締め付けが嫌ならば買わないほうが良いでしょう。この場合はきっと伸びるまで履くことができないからです。履かなければ絶対革は伸びません。この点は気を付けてくださいね。
筒幅が緩いときはどうしたらよいでしょうか。
ロングブーツは大きく2つのタイプに分けられます。エレガントタイプとカジュアルタイプです。
エレガントタイプ
カジュアルタイプ
まず脚の内側を見てください。内側はできるだけ隙間がないものを選びたいです。
外側の隙間に関してですが
カジュアルタイプかエレガンスタイプかで変わってきます。エレガンスタイプはできるだけ外側もぴったりの方がきれいです。空いていても人差し指が1本入る程度まででしょう。
隙間が空きすぎです
ほぼぴったりです
カジュアルタイプは外側があいていても問題ありません。またパンツの裾をブーツに入れて履くならば隙間は必要です。その場合は内側も空いていてもよいでしょう。
以上のことからカジュアルタイプは(筒幅は)比較的ルーズなフィッティングになることが多いです。ただエレガントタイプはできるだけぴったりで選びたいところです。でもすでに述べたように嫌な締め付けだったらやめた方が良いですよ(筒幅の広いものに変える)
お店によっては筒幅も伸ばしてくれるところがあります。以前買ったロングブーツがきつくなったりしたら買ったお店で相談してみて下さいね。
上級シューフィッター&健康ウオーキング指導士 林 美樹
2019年11月25日
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