量販店の中敷きのコーナーをみると、たくさんの種類があり購入する人が多いことを示します。 しかし中敷き選びをみていると決して十分なものではないようです。 その前に中敷きに記されている内容に専門用語が多すぎ、販売員がいなければまったく理解ができないこともあるようです。 イラストに説明が入っているものの、多くの方は理解せずに求めているように思えてなりません。
下記の写真ですが、箱に「中足骨(ちゅうそっこつ)サポート」と表示されています。 シューフィッター以外の販売員ではしっかり説明ができないのではないでしょうか? せめて骨格の簡単なイラストでも記入されていればと思いますが。
汗の解消のため、また大きくなった靴の調整等に中敷きを求める方が多かったが、最近はアーチの形成のために中敷きを探す方が多くなっている。
今後ますますフィッテングを重視した中敷きが多くなっていくものと思われます。 その結果どうしても骨格の名称が多く使われることになり、理解するためには足の骨格名を覚える必要がでてきます。
中足骨は第一〜第五まで五本、横アーチを形成する大事な骨格です。 横アーチは年齢(50歳ぐらいから)と共に低下する傾向にあると言われています。 低下するとゆびに力が入りにくくなり不安定になりやすいため、よく歩くなどの運動が欠かせません。
横アーチの低下を感じる人は写真のような、中足骨を下から支えるような中敷きが必要になります。
横アーチが低下すると、中足骨骨頭(つま先側)の手前中央部あたりにタコができやすくなり、痛みを感じるようになります。
その結果さらにゆびが使われにくくなり重心が後傾しやすくなっていきます。
上記のような説明は漠然とした内容でわかりにくいかも知れません。 骨格を意識した中敷きの購入にはシューフィッターに説明を聞きながらフィッテングをしましょう。
すべての方に足の骨格名を覚えていただきたい・・・そのような時代に入ってきました。
シューフィッター 大木金次
2019年12月05日
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