2018年08月01日

悪魔のトリセツNo.94 裏側から見てみよう

みなさん、こんにちは。
暑中お見舞い申し上げます。

猛烈な暑さが続く夏も、暦の上ではあと2週間あまりとなりました。
靴屋さんでは、もう秋物が顔を出す頃ですが、同時にこの春夏の履き物が最終価格で並んでいます。生産は終了し、サイズが欠けているので、在庫処分になっているのです。
目当てのサイズが売り切れているのについ、違うサイズでも欲しくなってしまいますが、そこは冷静に。

ところで、タイトルの「裏側」とは、靴の裏側(底側)の事です。特に爪先のアウトラインは、上から(表側から)だけで見てしまうと、デザインに目を奪われて、底の形が良くわからないことがあります。
さて、一般的に、靴のサイズの表示基準は「足長」と「足囲」で、靴の内径ではなく、そこに入る足のサイズです。「足長」は“推奨サイズ”です。特におやゆびからこゆびにかけての長さの違い等に因り、快適に履ける靴のサイズが変わることがあります。靴の中身の長さは表示されないので、靴の用途や靴の中の爪先の余裕具合に応じて選ぶサイズが変わることもあるからです。
それから、“足囲”は“幅”の事ではありません。幅は“足幅(そくふく)”で表されますが、その表示のある靴はあまり見掛けません。
JIS規格の「A」からアルファベットが進むにつれて足囲は大きくなり、最大は「F」です。
足囲はある程度、爪先やトウボックスの大きさの参考になりますが、むしろ土踏まず付近から踵周りにかけての靴の広さに連動しています。

私たちが靴を選ぶとき、履き心地でに最も気にするのは爪先の快適さではないでしょうか?
ゆったりした、爪先の締め付けの少ない履き心地を好む人が多いように思われます。そして、足囲表示の「E」が多い方が楽チンだと聞くことがあります。しかし、ゆびの締め付けを避けて、やみくもに足囲表示の大きいものを探しても、狙い通りの選択にならない事が多いのは何故でしょう。

足囲表示はその靴の爪先の大きさの参考になりますが、ゆびの周りの広さの表示ではないからです。
足のゆびが、のびのびぱーっと広げられる靴は、爪先のアウトラインやトウボックスの容積が大きいものです。しかし、それには規格表示がありません。複数の靴を裏返して、爪先の形を良く見比べて見ると、同じサイズ表示でも、爪先のアウトラインの大きさが千差万別と気づくことでしょう。
また、爪先側から縦に比べてみると、トウボックスの高さがいろいろですし、横から並べて比べると、爪先が壁のように垂直になっているものや、だんだん薄くなっているものがあります。
それらも、足囲表示とは関係ないし、共通の表示の規格がありません。

さて、お得なセール品の、サイズが残ってた!と喜ぶ前に、そしてサイズが売り切れてる!とがっかりする前に、一度冷静になって、靴を裏返して爪先の形を見て、足を入れてみてはいかがでしょう?

上級シューフィッター /ウォーキングマスター/レザーソムリエ 永田聖子
posted by kemix4 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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