2018年07月15日

Leather Reveal No.7 タンニンとコラーゲン

先日の大雨では、大きな被害が出ています。復旧は長期間かかりそうです。
被災された方に、心からお見舞いを申し上げます。


さて、今回は、皮を革に変える物質「タンニン」のお話しです。
タンニンは、渋柿や、お茶の渋味の元で有名です。
渋い物と言えば、赤ワインも程よい渋味が美味しく、それはポリフェノールと呼ばれています。
タンニンは、ポリフェノールの一種だそうです。

動物の皮の組織は、コラーゲンというタンパク質繊維からできています。それは、そのままでは腐敗したり、硬くなってしまいます。
鞣す(なめす)ことによって、放置しても腐りにくく、乾燥しても軽く揉めば柔らかく、曲げやすくなります。
表皮や毛、肉や脂肪などの皮下組織を取り除き、残った真皮層に鞣し剤を加えます。
最も古い鞣し剤のひとつに、植物の樹皮などから抽出した「渋」(=タンニン)が用いられてきました。
その鞣し剤を使った鞣し方を「タンニン鞣し」といいます。
タンニンは、コラーゲンを堅く安定させる働きをします。
古代エジプト時代より行われているタンニン鞣しは、手間と時間がかかりますが、独特の風合いがあり、経年変化を楽しめます。
主にヌメ革、クラフト革、靴底用などに使われています。

現代では、タンニンではなく、1884年に実用化された、塩基性硫酸クロムが鞣し剤の主流となっています。

次回は、クロム鞣しのお話を考えています。


上級シューフィッター /ウォーキングマスター/レザーソムリエ 永田聖子

posted by kemix4 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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