2018年05月15日

Leather Reveal No.5 革の名前 続編

爽やかな良い季節になり、お出掛けする機会が増えました。
各地で行われる様々なイベントでは、犬を連れた人達をよくみかけます。お行儀よくお利口さんにしている様子は、微笑ましいものです。
 
 その中で、小さなブルドッグを見かけることがあります。頭でっかちで、クリクリとした筋肉質の体つき、受け口。小さな目で見上げられると、可愛らしくて堪りません。それは、フレンチ・ブルドッグという、愛玩用の犬種だそうてす。

 さて、その「Bull dog」、昔イギリスで牛との闘犬、「ブル・バイティング」をする犬種だったそうです。
「Bull biting」つまり、牡牛の成牛である「ブル」に噛みつく犬です。

生まれてから2年以上過ぎても、去勢されず成熟した雄は、「ブル(Bull)」と呼ばれます。
丈夫な革になりますが、去勢されないため気性も獰猛で、傷が多く、その革は「ブル・ハイド(Bull hide)」と呼ばれ、靴の革底などに用いられます。

 ところで、前回までに紹介した牛の革は、靴や鞄の材料に用いられ、婦人靴では、主にステアまでの、しなやかな革が使われています。
 コラーゲンで出来ていて、織物と違って繊維の層が立体的なのが革の特長です。弾力があり、使うほどに馴染むので、靴の他に、洋服や手袋等の雑貨の材料にもなります。丈夫でクリーム等で手入れをすれば、耐久力も発揮します。繊細さと丈夫さを併せ持つのが、革の魅力です。

中でも頑丈なのは、ブル(Bull hide)で、 成熟した牡牛の皮からなめされる革です。ブルは去勢されていないので、気が荒く、体格も立派に成長し、分厚く強く硬い革になりますが、傷も多いそうで、美観より丈夫さを求められる用途に適しています。

 革は吸湿性に優れています。従って、革底は濡れた地面からダメージを受けやすく、天気予報のチェックが欠かせません。しかし、合成底より通気性に優れている上、独特の弾力があり、歩き心地は快適です。

 さて、ブルドッグは、牛対犬のブラッドスポーツに因んだ名前だそうで、いかにも狂暴そうな見た目をしています。しかし、当時のブルドッグは全く違う形質だったそうです。
 現在では残酷なブル・バイティングは行わなれなくなり、それらの犬は交配を重ね、およそ闘いには向かない、優しくて愛らしい犬種になりました。
 
 今回も、ブログをお読み下さってありがとうございました。
 次回は何にしようかしら?革のあれこれを思い浮かべるのも、楽しいものです。


上級シューフィッター、ウォーキングマスター、レザーソムリエ
    永田聖子 

posted by kemix4 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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