2018年04月15日

Leather Reveal No.4 革の名前

季節はすっかり春ですね。近海の南では、「のれそれ」と言う、透き通った小魚が獲れるそうですが、実はアナゴの稚魚だそうです。
「のれそれ」だけでなく、同じ種でも、成長につれて呼び名が変わる魚があって、スズキやブリなどは「出世魚」と呼ばれています。

目まぐるしく名前を変える魚のひとつに、「ボラ」があります。
ハク→オボコ→イナ→ボラ→トド
「おぼこいねぇ!」「いなせだね!」「とどのつまり」など、日本国の俗語の語源になるほど親しまれている魚なのですね。
日本は島国で、海の幸に恵まれているからなのでしょう。
同時に、四季豊かで、多様な植物にも恵まれ、食肉は、「さくら」「もみじ」「かしわ」などの別名を持ちます。

さて、お肉に親しむ国でも、食肉の副産物である革について、同様に様々な呼び分けがあります。
成長度合いや雌雄の違いで、革の状態も違い、使用目的が変わるからでしょう。
特に牛は多様です。

さて、私たちが珍味として楽しむ明太子やカラスミなどは、魚のお腹の中にありますが、牛のお腹の中にあるのは「ハラコ」、毛付きのまま加工されています。

産まれて半年以内の子牛は「カーフ(Calf Skin)」更に3か月以内子牛の革は「ベビーカーフ」と呼ばれます。
カーフはきめ細かく美しい銀面を持ち、薄くて軽くてしなやかです。筋もようが残っているのは、血筋の名残だそうです。

少し育つと「キップ(Kip Skin)」
生後半年から2年以内で、傷が少なく、カーフより丈夫です。

生後2年以上の雌牛、「カウ(Cow hide)」は、きめ細かく、なめらかで、丈夫です。

生後2年以上でも、3ヶ月〜半年の頃に去勢された雄牛は、「ステア(Steer hide)」と呼ばれます。

ステアは食肉用に去勢された雄の子牛の事で、気性が穏やかになるので管理しやすく、肉質が雌のように柔らかく骨も細くなるので、お肉の比率が増えるそうです。牛は、早ければ生後6ヶ月くらいで成熟するので、それまでに去勢するのですね。

さて、幼獣のうちの革は「スキン」ですが、生後2年以上は「ハイド」に名前が変わります。若いうちは柔らかい肌をしていて、大人になると、しっかりした皮膚を持つようになるからなのでしょう。

長くなってしまいました。この続きは来月、5月15日をお待ちください。


参考サイト http://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/45-bora.html

http://www.nikkaku.or.jp/leather/
https://blog.goo.ne.jp/kuroiusi/e/e7e9c8a2835c58c5054f05eb15ebae28

上級シューフィッター、ウォーキングマスター、レザーソムリエ
永田聖子
posted by kemix4 at 01:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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