2017年07月05日

はきものは揃えること

『はきものをそろえると 心 もそろう』と記されたトイレ(下記写真)
ここまで徹底されたトイレにお目にかかることはそうはないでしょう。 靴屋の習性なのか、いつのまにか写真に収めていた。  はきものをそろえると「心」もそろう、とはどういうことなのでしょう。 とっさに言われても言葉にできるような簡単な問いではないが、落ち着いて考えてみると少しずつ想いがめぐるものです。
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はきものをそろえるという教えは正に日本ならではの発想と言えるのではないだろうか。 それは日本は玄関で靴を脱ぐという社会であるからで、内と外をはっきり区別をしているからである。さらに重要なことは、はきものは左右あり、常に一対にしておくことが大事なことになるからである。
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上の詩を改めて記してみます。
くつならべ〔タイトル〕
げんかんにはね、
小さなかみさまが
いるんだよ。
げんかんがきたないと
いえの中にはいらないで
そのまま
かえるんだって。
だからね、
きれいにしといたよ。
くつ、ならべたよ
。[産経新聞 2012 7 30掲載]
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写真は個人のお宅、おそらく法事でもあったのでしょう。 黒い靴ばかりがならんでいるがスッキリと整理され、次に入る方も同じようにきちっと並べるでしょう。 このようなお宅には精神的な安らぎを感じる。

家庭の役割には「しつけ」というものがあるが、はきものをそろえることは最大の「しつけ」になるだろう。自分が履いたものは自分でそろえる。 また他人が脱ぎ捨てた「はきもの」もそろえてあげる。 このような「しつけ」が子どもにあってもいい。

左右あるはきもの、汚れたはきもの、精力的に仕事をこなしたとみられるはきものをそろえる。 自分のものだけではなく他人のはきものにも、おもむろに手を差し出しそろえる、またそろえてあげる。
腰をかがめ靴に触れ、そろえてあげた瞬間の静かな心のあり様は非常に重要なことである。
シューフィッター〘大木金次〙
posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | 足と靴の環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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