2017年06月24日

修理における接着とは。

ブログを見ていただきありがとうございます。

先日、株式会社昴さん主催のセミナーに参加してきましたので
今回は...靴修理にはかかせない接着やボンドについて書かせていただきます。
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靴修理をしていなくても、基本となることなのでとても重要です。
資料を一部ご紹介していく流れになりますが、ご興味のある方は是非最後まで読んでください(笑)

靴の修理における接着とは
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接着とは2つの素材同士が接着しているのではなく、それぞれの素材に塗布した接着剤同士が結合することを接着といいます。あたりまえのようですが、このイメージをもつことで接着後の剥離時や接着不能な場合の原因追及に役立ってきます。

上記のイメージができたところで、3つの例から接着不良時の症状と解決策の検討方法をさぐっていきましょう。
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例1 素材Aに接着剤の残りがなく素材Bに接着剤が残っている。
読み進める前に何が原因か考えてみましょう!!

この場合は、素材Aへのボンドの接着が足りずに素材Bの接着剤にAのボンドがとられてしまっている状態です。
原因 素材Aの表面の汚れ・接着剤及びプライマーの選択ミス
素材Aへの接着力不足が疑われるので、素材Bの処理は変更せずに素材Aへの処理の変更を検討します。

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例2 素材Aに接着剤の残りがなく素材Bに接着剤と素材Aの表層が取られてしまっている。
原因 素材Aの材料強度不足
素材Aの表面がバフィング処理すみの場合は、表面の劣化が考えられます。バフィング処理を再度行ってから再接着を行います。布などの場合で強度不足の場合は、接着剤を染み込ませ素材の強度の向上を試みます。

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例3 素材Aにも素材Bにも接着剤が残っている。

原因 接着剤の乾燥不足・圧着不足
接着剤の乾燥が不十分な状態で、接着剤本来の接着力を発揮できていない状態です。
乾燥時間をさらにとることで接着力が増強していくことが期待できます。
熱活性や圧着が不十分な状態でも同じ症状が発生します。
接着不良と勘違いされることのある代表的な例です。

以上3例をご紹介いたしました。
簡単なことのようですが、この判断ができなければ靴修理の接着はうまくいかないことが多々あります。
なぜうまく接着できないんだろう??どこに原因があるんだろう??あきらめてしまうまえにしっかり考察していきましょう^^

まだまだ資料からご紹介したいことは沢山ありますが今回はこれぐらいで。
[No.34] シューフィッター 小縣 俊介


posted by シュンスケ at 14:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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