峠を越したとはいえまだまだ暑いですね。
所でこんな時に久しぶりに下駄箱から出した靴が傷んでいた、という方は結構いるのではないでしょうか。
特にエナメルや合成皮革の靴がひび割れたりべたべたしたり、またウオーキングシューズの底が割れていたり歩いたらボロボロ取れてきた、といった経験をされた方も結構多いかと思います。
最近履いていないし、ずっとしまっていたのになんでこうなるの?不良品じゃないのか?という気持ちになるのは最もですが、実はこれは長い間履かないでしまっておいたために起こる現象なんです。専門用語で加水分解といいます。
高温多湿の条件の中に長く放置しておくとウレタン素材のものはこの現象が起きやすくくなります。ウレタンは軽くて丈夫なのでウオーキングシューズの底材に多く使われています。またエナメルや合成皮革の表面のつるつるはウレタン素材であることが多いです。ですからこの現象が起きたら保管の状態を思い浮かべていただきたいのです。
長く履いていないので、このような現象が起きると納得がいかないことが多いと思いますが、加水分解は時々使用したり手入れをすることによってかなりカバーすることができます。エナメルや合成皮革は雨に(水に)強いので雨の日に履いて濡れたまま下駄箱にしまい、しばらく履かないということが往々にしてあると思いますが、それが夏ですと加水分解が起こりやすくなります。
是非水をふいて乾燥材を入れて保管して下さい。乾燥材はお菓子のカンの中に入っているものでは小さすぎます。靴専用の大きなものを使ってください。
下駄箱の中に長く履いていないエナメルや合成皮革、ウオーキングシューズはありませんか。時間がある時にちょっとチェックしてみてくださいね。
2015年08月28日
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