お店では、サンダルが並び始め、夏の装いの楽しさに期待膨らむ季節と為りました。
今こそ、ハイヒールの高さに慣れるチャンスです。
パンプスは、靴であり、爪先の形を整えるコルセットでもあります。パンプス・ビギナーにとっては、いきなりハイヒールパンプスを履こうとしても、苦痛を伴い、なかなか上手く行かない事が多いでしょう。
まずは、サンダルという、踵の「枠」のないスタイルを使って、ヒールの高さに慣れて、身体の使い方に慣れてから、爪先の狭さに慣れるとスムーズにパンプスが履けるようになります。
さて、サンダルにもいろんなデザインがありますが、足の甲の、できるだけ足首に近い部分で身体をしっかり受け止める太いストラップやアッパー(甲革)のあるデザインがおすすめです。爪先を強く締め付けなくても、靴の底を足の裏に密着させる事ができるからです。
その他に、甲の深いミュールも、足の根っこの骨、「足根骨」付近で足に靴を留めるのでお薦めです。特に、ミュールはまるで、スリッパのようなスタイルなので、長く歩けません。だからこそ、少しずつ無理なく練習するのに向いています。
サンダルもミュールも、踵の「枠」がなく、爪先に押し付けられる力を故意に逃がす事が出来るので、ヒールの高さだけに絞って練習出来ます。
無理なく、慌てず、身体の声を聴きながら、安全に練習して、秋のパンプスのシーズンに備えましょう。
上級シューフィッター 永田聖子
2015年05月15日
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