靴と健康についての話の後、数名(ときには10名ほど)の方々に足を計測し触診をしながら靴のアドバイスをしているが、そこで気がついたことがある。 それは足を指圧していると高齢者ほど痛みを訴える人が少ないことである。 どれほどの割合なのか、データを作ってはいないが高齢の方は20%ぐらいではないでしょうか。 しかし20 〜30 才の方々は80 %ぐらいは痛みを発しているようである。 またその中でも強烈な痛みを訴える人が半分ぐらいにもなるような気がする。 どうして若い人ほど指先の指圧程度で痛みが出るのでしょう。
しかし医療従事者でもない私にはこの問題は難しすぎる。 ただ推察すると足・脚を含め身体全体が鍛えられていないこと、また様々な環境に足裏が慣れていないことが関係するのではないか。 またソフトな底材の靴(スニーカーなど)を好んで履いていること。 同時に長時間使用していること、また子どものときから履いていることもその要因ではないかと思われる。 その上家の中でもソックスを履いているため素足で歩く時間が少なく、足裏が少しの刺激でも反抗すのではないだろうか。 現実をみると歩いている路面や床はすべて平らな所ばかりで、足裏の改善は大変難しいものがある。
靴生活をするうえで健全な足を作ることは大事なことです。 しっかり立つことができない成人が多くなることだけは避けなければならない。 シューフィッター【大木 金次】
2011年04月10日
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