シューフィッティング中にひどく冷えている足に触れることが、そのような時は足をマッサージしてから再度靴を合わせることにしている。 その結果つま先からぽかぽかと暖かくなり、足は生き生きとしてくるのがわかり表情も来店したときと様変わりをすることもある。 その直後来店したときの靴で歩いていただくと「足裏が吸い付くような感じがする」 と一様に同じことを言われる。 人は地に足がつくことを期待しているかのようである。 しかしそのようなことの大切さについては誰も口にすることはないようだ。 同時に地に足がつく方法を知る人は少ないように思う。 足をマッサージすることで地に足がつく、この方法を私は経験的に知っているが、多くの方はそれ以外の鍛錬や学習、研究、修行などを思い浮かべるかもしれない。
バランスのとれた落ち着いた立ち方をする、その大切さは誰でも知っているだろう。 足をマッサージすることで足裏の感覚は向上していく。 そのことに好感を持つ人は多い。 歩いているときは地と足の間には靴があるが、残念なことに靴は身体の生理を阻害している場合があるように思える。 その連続が数十年続くと地に足がつくような感覚を忘れてしまうことが生じる。 それでも日本の家屋はまだ素足状態で過ごす時間があるため まだすくわれる。 身体を労わるような快適な靴生活を続けるためには靴を脱ぐ生活スタイルを持つことは欠かせないのです。
靴は履き分けが大切と啓蒙しており非常に重要なことであるが、靴の種類を履きかえるだけではなく靴を履かない時間を持つことも大事であることを語る必要があるでしょう。
地に足がつくということは足は感覚器官であることを示しているのです。 シューフィッター【大木 金次】
2011年04月05日
この記事へのコメント
コメントを書く