2010年07月02日
古い木型
父の思い出の木型です。
私は生まれた頃から靴の中に埋れていました。
写真の木型は古いものです。
随分長い間使われていません。
思い出の品として残っています。
父が靴職人をしていたのは私が5歳の頃まです。
靴を作っている父の傍でお話をしてもらいましたが、それ以外の思い出は記憶にありません。
まだ幼かったので、靴の事は教えてもらえなかったです。
残念です。
父は時代の流れと共に職人ではなく売る人として靴を扱い始めました。
靴を作る事から離れましたが作っていた頃の経験は販売する時とても役立ったようです。
私が靴の販売を始めたのは30年前です。
たくさんの靴とたくさんの履物の販売をしていたのですが、少しずつ変わりました。
長い年月と共に靴をお一人お一人にしっかりと合わせる事を念頭に置いてお客さまと向合う事となりました。
父からの伝言が一つだけありました。
「人の足を見る事が大切」
快適に歩いて頂けるために靴選びをしたいと思い日々過ごしています。
しっかり選んだ靴で快適に歩いて頂き楽しい時間を増やして欲しいです。
よろしくお付き合いお願い致します。
フットケアをした時の私の足の写真です。
いっけん綺麗に見えますが、足は加齢と共にいろいろとトラブルを抱えていました。
開帳足もその一つです。
7年前の私の足です。
上から見る写真と足裏のフットプリントの写真は同じ足とは思えません。
40年以上も使っているので、悪いところがいっぱいあるようです。
痛み・痺れそのようなものは何もありません。
靴が身体を守ってくれているようです。
足にピッタリフィットし、歩いた時の履き心地の良い、そして足を適度に保護してくれる靴がよいですね。
5年前の私の足です。
徐々に改善した点がたくさんあります。
歩く事が楽しくなってきました。
嬉しいです。
今は、歩く事を楽しんでいます。
たくさんのお客さまの足の計測・フットプリント・フットケアをさせて頂き、靴合わせをしていますが、自分自身の足はかなり靴を合わせる時に苦労しました。
今も引き続き合わせ難い足ではありますが、随分快適に歩くことができるようになりました。
足を大切にし靴を大切にして快適に歩きましょう。
シューフィッター 池川成子(ikegawa seiko)
「人の足を見る事が大切」
わたしもシューフィッターの認定を頂いてから
お客様の足を見るようになりました。
その以前は靴の製法やブランドの始まりなどに
どうしても目がいきがちで、靴の魅力だけに取
り付かれたように思います。
しかし靴の芸術性や革の風合いの豊かさは
他にありません。
ただそのような靴で足を壊す人さえおりますの
で、これからも足を見続けていきたいと思います
適度に足を保護してくれるという発想に私も同感 です。
【 大木 金次 】
私も、以前は、靴をデザインや価格だけで選んでいましたが、
シューフィッターの方にいろいろ教えていただき、
おかげさまで、自分の足に合った靴を選ぶことができるようになりました。
池川様の言われるとおり、足に合った靴で
散歩することは、楽しいことですよね。
もうすぐ夏の祭りの季節です。
実は、地下足袋も、すごく歩きやすいですよ。
私は普段シューフィッティングの重要性を認めようとしない会社で、辛い毎日を歯を食いしばって耐えていますので、このようなお言葉を大先輩から聞く事ができると、嬉しくて嬉しくて凄く力を戴けます。また、自分のやってる事は間違いでは無く、仲間がたくさんいるんだという気持ちになります。
「人の足を見る事が大切」とてもシンプルな一言ですが、物凄く奥の深いお言葉ですよね。私も心に刻ませていただきたいと思います。
ありがとうございました。
写真の木型ですが、美しいですね…
紳士靴の木型でしょうか?チゼルトゥの爪先に薄く抑えられた前足部、急激に反り上がる中足部に踏まずのシェイプ…まるで美しいイタリア靴の木型のようですね!惚れ惚れしてしまいます。
私も一足、創っていただきたくなっちゃいます(^_^;)
とても嬉しく、参考になりました。
大木さま
靴の魅力は奥の深いものですね。私はシューフィッターの認定を頂いて勉強する事の多さと難しさを感じていますが、楽しく足と向合いたいと思います。
KOSHINOさま
ご自分の足にあった靴を見つける事が出来ると嬉しいですね。
私は、地下足袋は履いた事がないのですが、鼻緒付きの靴は持っています。また店でも
販売致しています。履きやすいですね。
原田さま
父が作っていた頃はイタリアぽい感じだったのでしょうね。
残念ながら父手作りの私の靴もなく思い出だけです。
年輪を重ねると美しくなるのですね。
現場での使命は難しい事も多々あるのですが、仲間がいるのだと私も最近になって思えるようになりました。
ありがとうございます。