2024年12月01日

悪魔のトリセツ No.170 アプリケーションの使い分け

私たちは、他の動物たちと比べて、ずいぶん変わっていますね。
2本足で、縦長で、一番高いところに重い頭が載っているという、特殊な格好をしています、
しかも、体毛が限られた部位にしかなく、強い爪も牙もなく、丸裸で、脆弱で可愛そうな生き物です。

けれど、却ってそれが強みとなります。
例えば人は、服と言う "アプリケーション”を使って、気候にかかわらず、換毛なしでも厳しい季節を乗り切ることができます。

翼やヒレがなくても、空も海も行く道具があります。

中でもすごいアプリケーションは、履き物だと思います。
怪我やバイ菌から足を守り、寒さをしのぎます。
さらに、ステイタス・シンボルになったり、楽しさ、悲しさなどを表現したり、見る人をうっとりさせたりします。
また、運動能力を飛躍的に高めることもあります。
これらはアプリケーションなので、目的に応じて使い分けて当然ですよね。

日本でも、昔から履き物は使い分けされていました。
普段は草履、旅行や作業にはわらじ。
雪国では、工夫を凝らした便利な履き物が使われていました。

だから、靴も同じです。
近代になってから日本に入ってきた、比較的新しい文化なので、まだ混乱していますが、やっと使い分けについて気付き始めています。

靴屋さんに靴を探しに行ったら、何に使いたいか、訊かれなくても伝えてくださいね。

上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
posted by kemix4 at 00:00| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月05日

足ゆびが器用に動く?

手ゆびの器用さに比べ足ゆびの器用さはかなり劣る?ような気がする。  
そのようなことを思いつつ、ここ数年前から足ゆびのストレッチに手ゆびを同時に動かすようにしている。 そうすると最初は少しおぼつかない足ゆびの動きが少しづつ動きやすくなってきたように。 そこで手と足に協応動作がみられる?と考えるようになった。 

足ゆびのストレッチは毎朝起きる前に布団の上で行っている。 ほんのささやかなことですが両足同時にグーチョキパーを1〜2分ほど、そのとき左右の手のゆびも同時に行っている。 毎日行っていると不思議なことに足ゆびの動きが少しづつ軽快になることに気がつき継続するようになった。
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ずいぶん以前、人は立つことによって足と手の役割分担が起こったと教授頂いたように思う・・・手先は細かな動きをしながら脳にも良い働きが、そして足は立つことに専念するようになったと。 
ところが足には靴というはきものを履くようになり、細かな動きが制限されるようになったような気がする。 そこで先祖返りはどうか?ということで両手ゆびと両足ゆびの同時ストレッチということです。

「老化は足から」と言われて久しいが、足の大事さが言われるようになってきました。 それは血液循環にまつわることが多いが、その始まりは足ゆびの器用さの減少(衰退?)ではないだろうか。 
小学生の頃の話で恐縮ですが、田舎では「はだし」で畑仕事を手伝っていた。 土を掘り起こすのに鋭い刃(ハ)のついた「鍬(クワ)」を使い、畑仕事が終わると川に入り足を洗い、さらに砥石(といし)を持ってケガをしないような鍬の刃研ぎを教えてくれた。 今思い出すと畑の掘り起こしでケガをしなかったのが不思議なほどです。

ケガをしなかったのは、足ゆびが軽快に動き器用であったことが幸いしたように思われる。 
今からでも遅くはありません・・・手ゆびのように足のゆびも器用さを取り戻したいものです。

シューフィッター 大木金次


 

 
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2024年12月09日

高齢者の足と靴

 高齢者の転倒予防について

高齢者の転倒が増加しています。「気をつけなければ」と思う方が多いものの、転倒は一瞬の出来事で起こるため、防ぐには具体的な対策が必要です。
◆転倒予防のために◆
ノルディックウォーク講座では、ポールを使った歩行練習に加え、足の重要性や靴の正しい履き方についてもお伝えしています。特に靴選びの際は、サイズや幅を注意深く確認する方は多いものの、「実際に歩いてみてフィットしているか」を確認する方は少ないようです。

靴のサイズや幅が合っていても、履き方が間違っていると足に負担がかかります。「痛くなければ問題ない」と思いがちですが、大きすぎる靴は逆に足を痛める原因になります。靴を正しく履き、適切な歩き方をすることで、次のような転倒予防につながります。

◆ 正しい歩き方のポイント◆
正しい姿勢で歩くことが重要です。姿勢が悪いと歩幅が狭くなり、すり足になりやすくなります。一方、姿勢を意識し、足をしっかり上げて歩けば、筋力が鍛えられ、転倒のリスクも減少します。

◆機敏な動きの重要性◆
子どもの頃はスキップや走る動作、ジャンプなどを日常的に行い、転倒しそうになった際もとっさに回避できることが多いものです。同様に、高齢者もただ歩くだけでなく、転倒時に対応できるような訓練や心がけが必要です。重いカバンを持ったり、複数の物を持って歩くことは避けましょう。

◆ 2ステップ測定でロコモ度を確認◆
写真は「2ステップ測定」を行っている様子です。この測定では、下肢の筋力、バランス力、柔軟性などを含めた歩行能力を確認します。結果を基に改善すべき点を考え、実行することが転倒予防に役立ちます。

また、足を支える靴が不安定であれば測定結果も悪くなります。このような測定は、靴の重要性を再確認する機会にもなります。


元気に颯爽と歩き、転倒を回避できる体づくりを目指しましょう。靴選びや歩き方の見直しを行いながら、日々の生活をより安全に過ごす工夫を取り入れてみてください。


シューフィッター 池川成子

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posted by k-burogu at 23:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする