スニーカーブームがずっと続いています。
やせ我慢するのではなく、自然体で、健康的に在ろうとするトレンドを、私も好ましく思っています。
そういえば、たまたまかもしれませんが、街中でハイヒールで歩いている人を見かけることが少なくなっているように感じます。
一見、10センチ近い高さのヒールでも、靴の前方の底も数センチの厚みがあるものをよく見かけます。いわゆる、厚底です。
ハイヒールに見えても、実際は中ヒールで、足の裏に強い負担をかけず、スタイルアップの効果が絶大です。
でも、厚底であっても、やっぱりパンプスはパンプスで、爪先を小さく集めてまとめる履き物なので、スニーカーほどには活動的になれません。
やっぱり履き物は、使い道に合わせて使うのが一番だと思います。
同じサイズ表示のパンプスとスニーカーを、裏返して靴底側から比べてみます。特に爪先部分は、スニーカーの方が大きいのがよくわかります。
足は、しっかり強固な後ろ部分と、柔軟で自由度の高い先の部分が、土踏まず部分を境に分かれます。
足の柔軟に動く部分の自由さを確保すべく大きく作られているのはスニーカー、
柔らかくて形が変わりやすい爪先部分をがっちり固めて小さくまとめるのがパンプスです。
ところで、暑い夏は、趾を包まない、サンダルが履けます。
土踏まず部分を靴底に留める仕組みは、スニーカーと似ています。
スニーカーには及びませんが、歩きやすいデザインです。
ハイヒールでも、趾を包まないので、パンプスに比べれば、少し趾は自由になれます。
夏こそ、これを使えるチャンスです。
上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
永田 聖子