2024年04月01日

悪魔のトリセツ No.162

寒いながらも、日が長くなり、花のつぼみや木の芽もふくらんでいます。
お洋服も、軽い生地や明るい色のものに変わろうとしています。
さて、靴もそろそろ、雰囲気を変えたくなりますね。
歩きやすい靴は、爪先が大きい紐靴だとわかってはいるけれど、お洋服とバランスを取りにくいことはありませんか?
そんなとき、試しに紐を土踏まずにあたる部分で、ギュッと強く締めてみてください。
そうすると、土踏まずから踵にかけて足にタイトなラインになり、ほっそり見えませんか?
靴先の大きさが逆に生きてくるのです。

それだけではありません、靴紐を締めることは、歩きやすさにつながり、更に美しい姿勢につながります。美しい姿勢は、お洋服姿を美しく見せます。

お洋服は、「肩で着る」と言われます。
肩から落ちるお洋服のラインは、その本来のスタイルを狙いどおりに再現させます。
膝が曲がると上半身の姿勢も崩れ、せっかくのお洋服のラインが変わってしまいます。
靴の紐が緩いと、靴を逃がさないような、膝を曲げた歩き方になって、歩く姿勢が崩れてしまうからです。

とはいえ、出かける支度の時間が押してしまって、靴紐を締める時間がなくなってしまうこともありますよね。
そんなときは、信号待ちの時や、乗り物に乗った時など、立ち止まっているときに紐を締め直しましょう。
靴紐は、いつでも締め直すことができる、便利なアイテムなのです。


上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
posted by kemix4 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月05日

正座がむずかしくなってきた 

写真はどんな場面でしょう?
手前にロープが張られて境界になっている。 観客が多くなるにしたがって、そのロープは少しづつ中央に移動し輪が小さくなり、緊張感はさらに高まり見つめている子どもの目は時間と共にギラギラになり笑いと共に一層真剣になっていく。
ここは大阪港、ビックな水槽を構える水族館・海遊館前の大広場でヨコには大型客船が停泊している。 ここではいつもイベントが開かれ何組ものグループがかたまりになって笑い声が絶えない。
DSC00786 文化  塗りつぶす.jpg

写真はストリートパフォーマンス(大道芸人・クラウン)を一心に見つめる光景で、映っている四倍ほどの観客で大きな輪になっています。 そこでは驚くことに子どもの多くはコンクリートの上で正座をしている。 一コマの芸が終わるまでの数十分、正座のままで大きな声を出しながら笑いこけている。 足の痛み?も忘れているようだ。

しかし働き盛りを過ぎたころ写真のような正座を続けることが無理になる人が多くなるようです。 こうして若い人と比べると「老化は足から」とはよく言ったものです。 老化は足・脚に限らず体の他の部位にも共通するようですが、足(脚)ほどの老化現象をみることは少ないようです。 
例えば正座以外にコンクリートの上を裸足で歩くことはできるでしょうか。 おそらく踵骨へのショックが強すぎ数メートルも無理でしょう。 時には膝にもショックを感じることがある。 さらに歩く歩幅もスピードも次第に小さくなりやすく、それに本人は満足できずにいるのが実情のようです。 

足の情報や靴の機能は多くなっているものの体はそれに追いついていきにくい。 靴のデザインや機能の欲求は極端に低下することはないだけに履き心地に満足を得ることははなかなか難しいものです。

年齢と共に履ける靴は少なくなったとよく言われる。 このようなことは洋服と比べ足もとの靴は特に面倒なところです。 しかし難しいながらも靴選びには時間をかける以外に手はなさそうです。 同時にアドバイスをするシューフィッターの情報が不可欠で非常に重要です。 それだけにアドバイスが理解できるよう本人のいっそうの学習が必要になります。 繰り返しになりますが、このようなことは「靴」だけと言ってもいい。

基本的な話ですが、自宅の玄関で靴ひも結びに時間をとれるよう心の落ち着きをはやく見つけること。 人生経験の長い割合にこの基本がもっとも難しいと言ってもよさそうです。 靴売り場の店頭で、このような基本を他人から言われると「さらに腹が立つ」と言われたことが何度もあるのです。 

シューフィッター 大木金次
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2024年04月10日

高齢者の足と靴

今年の桜は雨が多くてお花見をする期間が少なかったですね。
でも、もう少し楽しめそうです。

フットプリントのお話です。
お店でお客様にとるフットプリントは一年に一度ぐらいです。
来店された時にさせて頂きます。
結果によって、インソールの調整をすることや、履く靴を違うものにする事もあります。
また、ポールを使って頂いたりもします。

お店ではなく、高齢者の健康講座で測定をすることがあります。
こちらは期間が短くて3ヶ月〜4ヶ月ぐらいです。
「短い期間で変化があるのだろうか?」
そんな事を思いつつ、してみました。
変化があります。
今まで、足や靴の事を何も意識せず過ごしていた方は、履く靴の選び方や履き方、歩き方などで随分変わるのだと感じています。
足趾が写っていない方がしっかり写るようになる。
これは分かりやすい変化です。
歩く時に足趾の必要性など、考えていなかったと言われる事も多々あります。
足裏と靴のインソールがピッタリあって気持ち良い状態も良い変化がでていました。
以前とは違う感覚ですが、しっかりフットプリントを見ることで、その感覚の大切さを実感して頂けるのだと思いました。
写真のフットプリントは70歳代後半の方のものです。
今後も気をつけて頂くと何歳になっても自分の足で歩く事が可能だろうと思っています。
勿論、病気をする事もありますし、怪我をする事もあります。
でも、いっしょに頑張る家族や仲間など周りにいる環境なので頑張ってくださるだろうと思っています。
今は、元気にウォーキングをされています。

ご夫婦がお互いの足を気遣ったり、親子で来店される方が増えました。
自分一人では気づかないことを、いっしょに考えて実行に移すのは素晴らしいなぁと感心してしまいます。
人生が長くなりました。
先の事は分かりませんが、一歩一歩を大切に歩いて筋力をつける事。
応援しているこちらが元気をもらえます。

ブルー シンプル 赤ちゃん 写真 写真コラージュ 横.png


シューフィッター 池川成子
posted by k-burogu at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする