最近目にする新築物件の間取りには、
畳の部屋が、珍しくなってきました。
いつの間にか、洋室だけの間取りになっています。
洋室の良さは、手入れのしやすさと、バリアフリー仕様でしょう。
椅子やベッドの腰掛けスタイルの生活は、膝など下半身の関節にも優しいように思います。
では、その洋室で過ごすとき、素足で過ごされるのでしょうか?
それとも、何か履き物を使うのでしょうか?
さて、ここでまた、悪魔の気配を感じます。
日本では、家に帰れば履き物を脱いで、趾(あしゆび)を解放するライフスタイルでした。
だから、外履きでいじめられた趾を、家に居る間に解放して、リカバーできるものと思っていました。
でも、板張りの洋室では、スリッパなどの室内履きを使う方が多いかも知れません。
そのスリッパの中で、趾の先が、握って丸まっていないか、心配です。
でも、近頃は、鼻緒タイプのスリッパも見かけます。
家の中での履き物も、多様化が始まっているのですね。
お家の中で、どんな履き物で過ごすのか、または履き物を着けないのか、それらの選択は、足や身体の健康を左右するものになるかもしれません。
まさに今、日本の履き物生活は、ターニングポイントを迎えているように思います。
今のところ、室内履きは、靴屋さんの守備範囲外のようですが、これからは家で足を守るための、新しい履き物が生まれるかも知れませんね。
私たちの足と靴と健康においても、ターニングポイントです。
おうちで過ごす履き物を考え直してみませんか?
上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
永田 聖子