2023年最後の投稿になります。
今年も高齢者の方に足と靴のことをお伝えして、いっしょに考えました。
例年にない暑い夏や気温差激しい期間が長い一年だったので、体調不良を言われる方が多かったように思います。
足のことでお客様や受講者の方とお話ししますけれど、歩くことに支障が出ると身体のいろいろところにも影響がでます。
「歩く」ことが難しくなっても「動く」ことはできる場合も多いです。
「歩く」ことは大切ですが、歩きにくい場合は「動く」ことを意識して頂きたいと思います。
世界遺産熊野古道を旅してきました。
少しだけ歩きました。
その途中で出会ったおばあちゃんです。
道を教えてもらったのですが、杖をついて歩いておられて、後ろを歩いていた私は、近づいた時に道を聞いたのです。
足が悪く、杖を頼りに一歩一歩しっかりと、地面を確認するように歩いていました。
ゆっくり、ゆっくりです。
私が道を聞いたら、分かりやすいところまで、送ってくださいました。
その心意気にびっくりしました。
おばあちゃんは、お友達と散歩をして、家へ帰る途中だったそうです。
「どこから来たの?」と聞いてくださり、大阪府であることを伝えましたら、お孫さんも大阪府に住んでると嬉しそうに話してくれました。
短い時間にたくさん、お話をしてくださって、道が分かる所までご一緒し、お別れしました。
履いていた靴は、スニーカーです。
紐をしっかり締めて、歩かれていました。
「足(脚)が具合悪いから」と言いつつ、痛くても日常を痛くない人のように過ごされている様子を感じました。
周りにある畑、ご自分の家のお墓、お友達との時間、ちょっと距離のあるお買い物の場所。
時間はかかるけれど、工夫して歩いておられる事が分かりました。
靴の紐を締めるのは、きっと時間がかかります。
でも、しっかり結ばれた靴紐なので、歩くことができます。
「靴の紐をしっかり締める」
来年もお伝えしたいと思います。
シューフィッター 池川成子
posted by k-burogu at 08:57|
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