2023年12月01日

悪魔のトリセツ No.158 4つの視点

毎月1日にアップしているこのブログ、お陰さまでずいぶんと長く続けさせていただいています。
今年もお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんに"悪魔"の取り扱い説明をお伝えしながら、たくさんの気付きがありました。
自分自身の履き物選びがしやすくなったように思います。

大まかに、4つの視点で考えると、理解しやすくなると思います。

@人の体が一番基本で、履き物は道具であること。
A道具に使われないこと。
B靴の国と鼻緒の国の、考え方の異なり。
C靴が発展した時代と現代との、環境の異なり。


皆さんに、何かヒントになるような発信をしていきたいと思います。

楽しいクリスマスと、
素敵な新年をお迎えください。

上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
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2023年12月05日

靴 (特にトウ) の見かたは人それぞれ

E99  フィッテング 重要 トウが下に.jpgE99  フィッテング 重要 トウが上に.jpg
写真はトウ(つま先)が下向きに、一方は上向きなっています。 どちらもまったく同じ靴です。
どちらの靴(特にトウの部分)が見やすいでしょうか?

靴の売り場で、靴の陳列をみるとトウを下向きに陳列されている店が多い。 しかし販売員が靴を手に取って説明するときは、トウを上にすることが多いようです。 
皆さんは靴を手に取ってじっくり見るときは、トウを上にして見ていますか? 下向きにしていますか?

こんな些細なことをテーマにしたのは、靴の工場を見学した際の最終チェックがヒントになっています。
工場の検品では、左右の靴を両手に持って照らし合わせて確認しています。 左の手に左の靴を、右の手には右の靴を持ち、トウを上にして左右同時にしっかり確認しています。 そうするとトウだけではなく、履き口やヒールの高さ、中底や表底まで、そして左右のバランスがよく見えるのです。 特にトウにデザインを施した靴ほど神経をつかい入念に検品をしています。
 
販売の現場でもお客様は靴選びに真剣です。 その厳しさは特にトウに集中する方が多いような気がします。

靴選びの最初は、陳列されている中から「どれにしようかな」と軽い気持ちで手にするようですが、試し履きに入り最終になると、どのお客様も厳しくなっていきます。 その姿は靴工場の最終検品者と同じようです。

「これを頂けますか}」と言われた直後、私は左右同時にトウを上にして確認をしています。 
どのような商品でも検品はつきもの、お客様を目の前にして行うわけですから真剣です。
 
何でもそうですが、左右は同じに見えなければという人は多い。 
その上、頭髪と足先?につける靴はもっとも神経がいくところと言われています。 

改めて、靴の購入を決めたとき、トウを上にして見る又は下にして見る。 どちらで見ていますか。

当然なことですが、常日頃はトウを前方にして歩いています。 そのような習慣からトウを上にして見ることに? そのような人が多いような気がします。

シューフィッター 大木金次

 

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2023年12月10日

高齢者の足と靴

2023年最後の投稿になります。
今年も高齢者の方に足と靴のことをお伝えして、いっしょに考えました。
例年にない暑い夏や気温差激しい期間が長い一年だったので、体調不良を言われる方が多かったように思います。
足のことでお客様や受講者の方とお話ししますけれど、歩くことに支障が出ると身体のいろいろところにも影響がでます。
「歩く」ことが難しくなっても「動く」ことはできる場合も多いです。
「歩く」ことは大切ですが、歩きにくい場合は「動く」ことを意識して頂きたいと思います。

スクリーンショット 2023-12-10 8.46.10.png

世界遺産熊野古道を旅してきました。
少しだけ歩きました。
その途中で出会ったおばあちゃんです。
道を教えてもらったのですが、杖をついて歩いておられて、後ろを歩いていた私は、近づいた時に道を聞いたのです。
足が悪く、杖を頼りに一歩一歩しっかりと、地面を確認するように歩いていました。
ゆっくり、ゆっくりです。
私が道を聞いたら、分かりやすいところまで、送ってくださいました。
その心意気にびっくりしました。

おばあちゃんは、お友達と散歩をして、家へ帰る途中だったそうです。
「どこから来たの?」と聞いてくださり、大阪府であることを伝えましたら、お孫さんも大阪府に住んでると嬉しそうに話してくれました。
短い時間にたくさん、お話をしてくださって、道が分かる所までご一緒し、お別れしました。

履いていた靴は、スニーカーです。
紐をしっかり締めて、歩かれていました。

「足(脚)が具合悪いから」と言いつつ、痛くても日常を痛くない人のように過ごされている様子を感じました。
周りにある畑、ご自分の家のお墓、お友達との時間、ちょっと距離のあるお買い物の場所。
時間はかかるけれど、工夫して歩いておられる事が分かりました。

靴の紐を締めるのは、きっと時間がかかります。
でも、しっかり結ばれた靴紐なので、歩くことができます。

「靴の紐をしっかり締める」

来年もお伝えしたいと思います。

シューフィッター 池川成子






posted by k-burogu at 08:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする