2023年10月01日

悪魔のトリセツ No.156 紐靴の出番

すっかり秋の気配が感じられるようになりました。
今はサンダルとブーツの間。 
何を履いたら良いか困っちゃう、とのお声が聞こえてきそうです。
こんなときは、さあ、紐靴の出番です。

特に、スニーカーはすっかりファッションに馴染んで、今や主流の履き物になり、誰もが気軽に使っています。
色もデザインも豊富で、私たちを活動的にしてくれます。

秋のお洋服も、衣替えをしながら、久しぶりに着るのが楽しみですね。

ところで、洋服は肩で着る、と言われます。お店のトルソーのように、スッキリと美しく装うコツは、姿勢を整えることです。
そして要なのが、靴の紐です。

体幹と靴を繋ぐもの、それはかかとです。
足のかかとと、靴のかかとが密着するよう、必ず紐を締めましょう。
そうすれば、膝を伸ばして踏み出すことができ、整えた姿勢を崩すことなく、美しく歩けます。

ここでそれを難しくしているのは、
靴は、家の中でも土足で過ごす生活に合わせて発展してきた道具であり、いちいち靴を着脱する私たちの生活にはそぐわない、文化の違いです。
でも、靴はとても優れた道具です。
そして日本の人は、外国の優れた道具を巧く取り入れるのが得意です。

急いで靴を着けなくてはならないこともあります。
そんなときは、靴べらでとりあえず足を入れて、後で紐を締め直すようにしてはいかがでしょう。
忙しいときにも、隙間の時間はありませんか?
信号待ち、電車に乗っている間、洋式トイレに座るとき、等々。

紐を締めた靴で歩くときの軽やかさ、快適さをぜひ体験してください。
お出掛けの支度の段取りの中に、「靴を履く時間」を組めるようになりますよ。


上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子

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2023年10月05日

靴を大事に履いてしっかり立ってほしい

最近モノを大事にするという心がけが少なくなった?ような気がします。
その代表に上げられるのが靴のようです。
IMG_2713 重要 その他.JPG
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上記のような光景をみると、何となくむなしくなるのは私だけではないと思います。 
履いている片足・片靴を踏みつけている?  電車内でこのような光景をたびたび見かけるようになってきました。 よくよく疲れているようです。 

靴は磨いて大事に履くもの、そんなことを自然に見習って履いてきました。 モノを大事に取り扱うという精神は貴重なことです。 深夜電車内で酔いつぶれている光景をみかけることがありますが、今回は真昼で立った姿勢です。

この頃は、革靴が少なくなり、キャンバス地のスポーツタイプの靴を履く人は多くなっています。 中にはネクタイを締めながらスニーカーを履いている人も多くなってきました。 
履き方は様々でいいのですが、今回の話は履きものを大事にしてほしいということです。

足の疲れ?から考察しますと、下記の写真は足だけではなく全身が疲れっているのかもしれません。
狭い空間で立っていて、疲れを感じてきたときには交差立ちになってしまう。 まさに足の疲れ、そして左右の足を入れ替えて立つ。 疲れは足からと言われますが、癒し方の最終の手段は座ること、しかしイスがなければ写真のような立ち方になってしまう。
006健康 立ち方.JPG

写真から最近の若者は足もとが弱くなっているのかもしれません。 40〜50歳あたりを超えた人に上記のような立ち方をする人は少ないようです。 30数年も前の事「靴を考える会」において、幼児学の教授が子どもの足のひ弱さを訴え心配されておられましたが、それが現実になってきたようです。 しっかり立ててこそ人であると教授は語っておられました。
シューフィッター 大木金次

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2023年10月09日

高齢者の外反母趾

10月、急に寒くなってきました。
気温差10℃以上は、体調も崩しやすいですね、お気をつけてお過ごしください。
そして、足の健康を意識して過ごされることをお勧めします。

先月も高齢者の外反母趾のお話をさせていただきました。

老いとともに、状況が変わってきます。
身体の状態が変わる、機能の衰えを確認しつつ、できることはしていただきたいと思います。

今日は、室内で履いていたスリッパが、履きにくくなってきた方のお話しです。
外反母趾なので、室内でスリッパを履いておられました。
疲れにくく、台所での作業も気持ちよくされていたのですが、その良い状況に変化があり、足趾が重なったのです。
痛みもでてきました。
そこで、スリッパに鼻緒スタイルに変えてみました。
最初からベンハーにするのも良いのですが、まだ履けそうなスリッパでしたので、使用されているものを鼻緒に変えました。
スクリーンショット 2023-10-09 22.59.16.png

もうお一人、外反母趾のために足幅の一番広いところ(母指球の所です)が赤くなっています。
その部分だけがとても痛くて履けないので、この方も工夫をしてみました。
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今まで、何度もきつい痛みの時があったそうです。

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丸い穴の空いたスポンジを使います。


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ソフトな感触になるように、布を貼ります。



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自分の足の状況に合わせて、ご自身でベルトを締めます。ちょうど良いところで固定しますので、台所仕事も楽になったそうです。

痛くなくなったようです。
痛みが軽減されると、スリッパを履く時もしっかり、丁寧に履かれています。
足を大切にする意識も持って、腰を曲げ、下を向いて、マジックベルトの調整をされるのも意欲的です。
変形があったり、痛みがあったりすると、足を見ることすらしない場合があります。
何か出来る事をしながら、元気に歩いていただきたいと思います。

シューフィッター 池川成子







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