すっかり秋の気配が感じられるようになりました。
今はサンダルとブーツの間。
何を履いたら良いか困っちゃう、とのお声が聞こえてきそうです。
こんなときは、さあ、紐靴の出番です。
特に、スニーカーはすっかりファッションに馴染んで、今や主流の履き物になり、誰もが気軽に使っています。
色もデザインも豊富で、私たちを活動的にしてくれます。
秋のお洋服も、衣替えをしながら、久しぶりに着るのが楽しみですね。
ところで、洋服は肩で着る、と言われます。お店のトルソーのように、スッキリと美しく装うコツは、姿勢を整えることです。
そして要なのが、靴の紐です。
体幹と靴を繋ぐもの、それはかかとです。
足のかかとと、靴のかかとが密着するよう、必ず紐を締めましょう。
そうすれば、膝を伸ばして踏み出すことができ、整えた姿勢を崩すことなく、美しく歩けます。
ここでそれを難しくしているのは、
靴は、家の中でも土足で過ごす生活に合わせて発展してきた道具であり、いちいち靴を着脱する私たちの生活にはそぐわない、文化の違いです。
でも、靴はとても優れた道具です。
そして日本の人は、外国の優れた道具を巧く取り入れるのが得意です。
急いで靴を着けなくてはならないこともあります。
そんなときは、靴べらでとりあえず足を入れて、後で紐を締め直すようにしてはいかがでしょう。
忙しいときにも、隙間の時間はありませんか?
信号待ち、電車に乗っている間、洋式トイレに座るとき、等々。
紐を締めた靴で歩くときの軽やかさ、快適さをぜひ体験してください。
お出掛けの支度の段取りの中に、「靴を履く時間」を組めるようになりますよ。
上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
永田 聖子