2023年08月01日

悪魔のトリセツ No.154 上から2番目の穴

紐靴は、慣れるのが一番です。
私はずっと紐靴を愛用していますが、
紐で土踏まずに靴を巻き付けた快感に比べれば、着脱の手間も大したことではありません。
特に、紐靴を脱ぐコツを覚えてからは、手間を感じなくなりました。

そうなんです、家に帰ると靴を脱ぐという生活においては、履くことより、脱ぐことが重要です。
上手に脱げば、次に履きやすいからです。

さて、「上から2番目の穴」とは、
紐を通す穴が6対ある場合、足首側から数えて2対目の穴に通っている紐をたっぷり緩めると、踵を上げれば1対目の穴の紐も緩むので、簡単に脱げるのです。
踵が通るのに充分な開きができて、次に足を入れやすくなります。

紐靴は、履くときより、脱ぐときが肝心と実感しています。

ところで靴やソックスの中、爪先をメイクアップされて、動かしにくい趾。
普段はリカバーに努めたいものです。

何年も前から、トレンドのひとつにいつも挙がるのは、スポーツシューズです。
スポーツするために、種目に合わせて特化されたデザインで、機能的でもあります。
特に、趾が動かしやすいよう、前足部のアウトラインを大きく作ってあるもので、紐や面ファスナーなどで足を靴に留めるタイプは、爪先リカバー向きでしょう。

けれど、靴を着脱する機会が多いと、面倒なのものです。
長く歩くときは紐靴、すぐに脱ぐならスリップオン靴、と使い分けると、靴の恩恵をたっぷり受けることができるんですよ。


上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
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2023年08月05日

靴の中を清潔にしましょう

IMG_2612 中敷き 健康 フィッテング.JPG
大量にたまったホコリ・・・これほどになると保健衛生などという話もどこかに飛んでしまうようです。 これまでになるには何年もかかっていると思われるが、その期間は中敷きは入れっぱなし,
靴ひもにも手が届いていないようだ。 なぜホコリに気がつかないのか? 靴に手がいかないのはどうしてか? 屈むのが辛いのか? 靴の衛生に関心がないのか?  キリのないほどの?が出てくる。
   
DSC02679 フィッテング 縮小.jpg
この靴もまったく手付かずです。 
 
身に着けたモノでこれほど汚れた環境は他にないでしょう。 靴の衛生だけが取り残されていると言ってもよさそうです。

今回は衛生の話をしていますが、別の角度からなぜホコリが溜まる?
その要因は、「ふいご現象」が靴内に起こっているからです。 ふいごは鍛冶屋さんが使う空気を送る道具。 歩行の際足と靴のわずかな隙間から空気が出入りします。 靴ベラを使って靴を履くと「スポッ」という音を発することがありますが、このときもふいご現象が起こっていると言えます。
トウ先(靴のつま先)の埃をみてもわかりますが意外に乾燥しています。 足にとっては湿っているよりは良いとは言えますが、ホコリに気がつかないのはいただけません。

話が少し違いますが、トウ先ではなく靴内の後足部、踵後ろにホコリが溜まっている靴をときどき見かけます。 靴を脱いだらホコリが直に見えるわけですが、それでも放置している人がいます。 
常にブカブカというほど大きめの靴を履いている人に多いようで、大きめの靴を好むまたフィットする靴が辛いという人です。

身体にホコリはいいことはありません。 定期的に中敷きをはずしてチェックを願いたいものです。

シューフィッター 大木金次
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2023年08月10日

高齢者の歩行と靴

立秋を迎えましたが、本当に暑い日が続きます。
台風の影響も心配です。
被害が出ないことを祈っています。
そして、運動不足にならないように涼しい時間を見つけて歩いてください。

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横断歩道ですが、信号が変わるまでに向こう側に行き着けるでしょうか?
シルバーカーを押して歩きますので、歩幅が広がりません。

姿勢良く歩きたいですが、シルバーカーを使うと、中々難しいですね。
足のトラブルや腰・膝、またふらつきなどシルバーかーや杖を使って歩く事になります。
仕方ないのですが、工夫をしてみましょう。
シルバーカーを購入する時は、腰が曲がらないようにある程度の高さが必要です。
ノルディック・ウォークを試すのも良いと思います。
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腰が曲がってしまうという状況ですね。
続けていると曲がったままになってしまいます。
筋力低下にも繋がります。
姿勢良く、颯爽と歩きにくいのです。
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さらに、靴です。
踵のところを見ると、大きくて踵に隙間が見えます。
履いたり、脱いだりするのには便利ですが、ぴったりの靴でしっかり歩いて欲しいのです。
足裏の筋肉も刺激されないまま、すり足で歩く事になります。

今回は、お知り合いのおばあちゃんにお願いして写真を撮らせて頂きました。
たくさんの方が、シルバーカーを押し、腰を曲げ、ゆとりのあり過ぎる靴を履いています。

靴を履くために時間を確保してください。
ぴったりの靴を履くには、少し時間が必要です。
早く出かける事より、足にぴったりの靴を探しマジックや紐を締めて、歩くようにしましょう。
生涯自分の足で歩くために!

シューフィッター 池川成子












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