2023年03月01日

悪魔のトリセツNo.149 やっぱり黒が良いですか?それとも…

春の靴は明るい綺麗な色が多くて欲しくなるけど、どうコーディネイトしたら良いかわからないから、結局黒い靴ばかりになってしまうという話をよく耳にすることがあります。

なぜか、黒。
迷ったら、黒。
靴も、お洋服(特にボトムス)も、
黒なら間違いない、と安心するのなら、
なぜ黒だと安心するのでしょうか。
黒は、強い色です。
他の色の明るさ、色味や、シェイブをくっきりと引き立てる、強い色です。

後退色とも言われ、明るい色に比べると、小さく見える特徴があります。

それに、「黒子(くろこ)」の意味があるように思います。

歌舞伎など、日本の伝統芸能では、
「黒子」が活躍しています。
舞台の上に居ても、居ないことになるのです。

私たちは、あんなに強い色を見ていても、無いことにしています。
だから、明るいボトムスや靴下にも、黒を合わせたくなるようです。

でも、靴だけ黒で切り取ってしまうと、その分脚が短くなります。
ボトムスも靴も明るい色に揃えると、爪先まで続いて見え、上半身を小さく(短く)、下半身を大きく(長く)見せる効果が出ます。
明るい色は膨張色と呼ばれ、大きく(太く)見えることがあります。
けれど、ウエストから下を、ひと繋がりに明るい色で続けると、上半身が華奢に見えることになり、スタイルよくコーディネイトをまとめることができます。

お店はもう、すっかり春です。
明るい靴下の色やボトムスの時には、思いきって明るい靴を履きませんか?

上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
posted by kemix4 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月05日

玄関の改善・・・イスにかけ手元を明るくして靴ひもを結びやすく

今回は玄関のプチ改善です。
靴ひもを結ぶとき、ドアを開けたままにすればよく見えるのですが、その都度開閉するのも面倒です。 そこで思いついたのが電気スタンドです。 
天井からの100ワットの電灯だけでは結びが見えにくい。 さらにイスに掛け腰をかがめると頭が明かりを遮ってしまい薄暗くなる。
IMG_2492 フィッテング その他.JPG

黒い靴が多い中靴ひもまで黒、これでは見えにくいのは当然です。 
最近はウォーキング用の靴が多くなったこともあり、ハトメ(ひもを通す穴)の数が多くなりひも締めに時間を要している。 イスにかけ踵トントンしてトウ(靴のつま先)を上げたままひもを結ぶときに明るい照明がほしい。
 
そこで電気スタンドを置いてみました。 スタンドはもっとも小さなものです。 
靴の前に置くと実によく見えます。 いつものイライラもなくひもを締めるわずかな時間が楽しくなりました。 ひもの締め方を左右で替えてみたり、靴のトウ先からしっかり締めるなど余裕が出てきました。
帰宅したらイスにかけ、さっそくスタンドの明かりをつけ、ひもを解きすべてのひもをゆるめます。 そして靴を脱ぎ中敷きを取り外しチェックをします。 このときも明るい照明で中敷きについた足型がよく見えます
IMG_2493 フィッテング その他.JPG
IMG_2494 フィッテング その他.JPG
 
改善について昔の農家の話です。 小学生の頃トイレの改善が始まりました。 衛生を考え母屋からトイレ(便所)を離したことを記憶しています。 そこに手を洗う水入れをつるし、隣に手ぬぐいを下げよく手を拭くようになりました。  これは大改善でした。
次に台所改善が始まりました。 母とお嫁さんは朝昼晩屈んだまま野菜や食器を洗ってましたが、立ったままできるよう洗い場を腰の高さに上げたのです。 水は井戸水、よく工夫をしたなと子どもながら見ていたものです。
それから囲炉裏から煮炊きするかまど(竈)に改善、ナベをしつらえる所を三か所にしたのです。 今使われている台所のガスレンジ(ガステーブル)のようなものです。

上に記した改善からみると、玄関の改善は実にささやかなものです。 
ただ靴のフィッテングは決して小言ではありません。 多くの方は一日10,000歩も歩くわけです。 足は身体の土台、その始まりが靴のひも締めなのです。
シューフィッター 大木金次
posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | フィッティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月10日

まだまだ歩ける!  

講座1.jpeg

「足の健康とノルディック・ウォーク」
の講座風景です。
11名の方が受講してくださいました。
足のことや靴のお話しとノルディックウォークの歩き方をお伝えして、屋外で歩きます。
1回目はお話しと屋内での練習。2回目、3回目と屋外に出て歩きます。
近隣には公園や川など自然に恵まれていますので、春は特に気持ち良い時間となります。
初日はちょっと疲れてしまった方も慣れてくると楽しく、気持ちよく歩けるようです。

健脚な方もおられますが、腰や膝、足の痛みがあったり、歩幅が狭い方もおられます。
靴もしっかり選んでいる方、何となく購入している方、やはり様々です。
脱いだり履いたりしやすいようにと紐は緩めていたり、フイットしていない靴の場合もあります。

そんな方が足のことに少し意識を向けてくださると、随分変化が見られます。
私の方が驚くことが、多々あります。
丁寧に靴を履いたり、意識して歩くと何歳も若く感じます。
「知らなかった」ということが大きいのですね。

筋力も弱くなっていますので、靴のサポートも必要です。
紐を締めると、足が楽にしっかりとします。
靴を新しく買ったら良いのかという質問を受けることもありますが、購入することの前に履いている靴を見直して欲しいとお伝えしています。
情報の少なさを感じます。

3回の講座終了後、感想を書いていただきました。
「以前、歩いていたときの事を思い出しました。」
という内容の方がおられました。
颯爽と歩いていた頃、スピードも速くて、健脚だった頃を思い出したそうです。
「足のことなど考えてなかった!」
足の話を聞いて、足のことを考え、意識をして、歩いてみると、気持ちよく歩けたようです。
そして、毎日、散歩に行くようになったそうです。

足が身体を支えていて、履いている靴が足に合ってないと、歩きにくい事をお伝えしました。
当たり前のことですが、考えてない方が多いように思います。

「3回でなく、もっと回数が多い方が良い」という感想もありました。
一人では、歩くことを継続するのが難しいのでしょう。
2人でも3人でも歩く仲間がいると良いのですが、声かけも難しいものです。

講座ウォーキング.jpeg

講座では、2キロほど歩きました。
足や姿勢を意識して歩いてみると、綺麗なフォームで歩けていることに気がつかれます。

5キロ〜10キロ・15キロのウォーキングはよくありますが、2キロ〜3キロのウォーキングの講座やイベントは少ないのが現状です。

「足と靴そして歩くこと」
生涯自分の足で歩くために、高齢者のために必要なこの機会が増えるようにと思います。
「まだまだ、歩ける!」のです。

春の花がたくさん咲き始めましたので、足に合った靴を履いて、出かけて欲しいと思います。
この機会に新しい靴を購入するのも良いですね。

シューフィッター 池川成子







posted by k-burogu at 00:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする