2023年01月25日

子供のかかりつけシューフィッター

今年初めての投稿になります。今年もよろしくお願いいたします。

さて、今回は先日足育研究会主催の「足ラブサロン」に参加した内容をお話ししたいと思います。このブログで何回もご紹介していますが、足育研究会は皮膚科医の高山かおる先生が立ち上げた一般社団法人で、足と靴の専門家が集まっている団体です。
毎月足と靴の専門家のゲストをお呼びして講演会をしていますがそれが「足ラブサロン」です。今月のゲストは子供靴販売のエキスパートの寺杣敦行さんでした。
寺杣さんは大井町で子供靴の専門店(ジェンティーレ東京)を経営しているのですが、とてもユニークなお店です。子供靴というとスニーカーのような靴を年に何回か買い替えていくイメージがありますが、寺杣さんの店は革靴しか扱いません。それもイタリア製の高級靴。1万円以上の値段です。
それだけでも珍しいのですが、もっとすごいのはひとりのお客さま(幼児子供)に対し1時間半から2時間かけてフィッテイングしていくということです。ただフィッテイングしているだけでなく、靴の調整も行いより履きやすい状態に靴を直しているのです。もちろん説明も丁寧に行います。

足ラブ寺杣.jpg
左から 高山先生、寺杣さん、相手役の和功堂の吉本さん

僕も週に1回はお客様からの要望で子供靴の販売をしていますが、基本的にお客様は子供には安い靴を求めますし(すぐ大きくなるため)また時間もあまりかけられません。正直に言うと本当はそれでは子供に対してよい靴をお勧めできないです。
また残念ながら子供は(大人も)簡単に履き脱ぎできる靴を好みます。簡単に履き脱ぎできるということは、足が靴の中ですぐに動いてしまい疲れや足の痛みにつながってしまいます。それに対してしっかりと説明し納得していただくには時間が必要です。
寺杣さんはそれをすべて実行しているのです、いやそれだけでなくそれを行ってしっかりと商売を行いお店も繁盛しているのです。それは感動以外何物でもありません。卓越した技術と子供に対しての愛ある行動の賜物なのでしょう。

寺杣さんが子供靴のフィッテイングでとても重要なポイントを今回教えていただきました。

1.カウンター(かかとの部分)が固いこと
 かかとを安定させる
2.ボール部で曲がる
 足が曲がる部分で靴が曲がると脱げにくい
3.甲が止まる機能がある
 ひもやマジックテープ
4.つま先の形が足の形状に合っている、またつま先に厚みがある
 指先が痛くなりにくい

以上のポイントは大人靴にも当てはまる重要ポイントです。
寺杣さんのお店に関してはリンクをはっておきます。子供のために素晴らしい販売・商売をしている寺杣さんを多くの方に知っていただきたいと思います。

https://childrenshoesgentile.tokyo/

 最上級シューフィッター&健康ウオーキング指導士  林 美樹





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posted by ミッキー at 03:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする