明るい雰囲気で靴選びに入店される方は意外と少ないようです。
どうしてなのでしょう?
ずいぶん以前のこと、旅行用バッグ売り場担当のときはまったく違ってました。 旅行先を頭に描きながらバッグやスーツケースの品定めをしているようでした。 そのときの雰囲気はとても明るいものでした。
バッグと比較すると靴はどうだろう。
履いてから痛くならないか?靴擦れをしないか?と心配しながら靴を選んでいる人が多いようです。
そのように考えると靴販売員は親切な売り場づくりを考えながら顧客の心理に入り込む必要があります。 例えば心配そうに入店される顧客に「今まで靴で困ったことはありますか?」等の一声です。
ただ今回は販売員より、差し出がましいことですが、
靴選びに入店するときの顧客自身の気持ちの持ち方について考えてみたい。
まず、店頭においての雰囲気は自分(顧客自身)で作るということです。
それには販売員とそりが合うように心がけることです。
またサイズが合いにくい場合には購入せずに退店できるような空気をつくることも大切です。
それには
◎何といっても専門店やデパートの靴売り場に笑顔で入ることです。
自分の気持ちを楽にして、そして販売員の緊張を和らげることです。
◎できれば「おはようございます」 「こんにちは」と元気な声で店に入るといいですね。
多くの方は硬い表情で入って来られるようです。
◎「履いてみるだけでもいいですか?」と自分の気持ちを素直に伝えることも大事です。
◎初めての店では「足を計測していただけますか」と切り出すのもいいことです。
数足を出庫願うときは
◎「何足もすみません」と丁寧に申し出ること
◎そして靴の着脱や行動も大事です。
何といっても靴を大切に取り扱うことです。
トウ先(靴のつま先)には触れないこと
そして歩いてみてもいいですか、と販売員に一声かけましょう。
◎フィッテングに少し不安がありましたら、一週間ほど取り置きを願う。
そして再来店することを伝えましょう。
以上、ほんとに簡単なことですが靴選びに積極的に関わりましょう。
そうすることでフィットする良い靴に巡りあえるのです。
バッグを購入するときのように楽しい雰囲気で入店し笑顔で靴選びをしましょう。
さらに付け加えますと、靴選びは体調の良い時にしましょう。
身体の調子は身体の土台である足もとから現れやすいと考えています。
シューフィッター 大木金次