2022年11月20日

フットケアと靴 No.51

秋の紅葉が綺麗な季節になり、ブーツを履いている人を見かけるようになりました。

開放的な靴から足を包み込む靴になると、肥厚した爪は特に気になってくるように感じます。

今回のフットケアと靴は、肥厚爪でよく見る「爪甲鉤弯症(ソウコウコウワンショウ)」について投稿します。


爪甲鉤弯症.jpeg
先日ご来店された80代高齢の女性の爪
「爪が厚くて、曲がっているので切れない」と困ってらっしゃいました。

爪がすでにほとんど爪床に付着しておらず、上方に傾いて伸びる。
(「爪病変大辞典」 3-10 爪甲鉤弯症の定義より)

(*「爪病変大辞典」は「Das große Buch der Nagelerkrankungen」(ドイツ語原本)を日本語出版実行委員会で翻訳、発行した書籍です。)

「外傷性以外に、神経障害および血液循環障害とのつながりも原因となる」と書籍には書かれています。

高齢者によく見る爪ですが、稀に若年者に外傷後の成長障害からも起こるそうです。

改善方法としては
●専門家による爪のケア
●血行促進のための足の運動
●真菌症の予防


ご来店のお客様の履物を確認すると、爪が当たらないように少し大きな靴を履かれていました。
専門的に爪のケアをした後は、きちんと足に合った靴を履いて、しっかりと歩ける環境にしたいと思います。

このような爪でお困りの方がいらっしゃいましたら、皮膚科やフットケアの専門家にご相談ください。
足に合った靴選びは、ぜひシューフィッターにご相談ください。

この秋も「快適な靴と足」でお過ごしください。

マスターオブシューフィッティング & フスフレーゲマスター 藤井恵

posted by ベーター at 02:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする