秋の紅葉が綺麗な季節になり、ブーツを履いている人を見かけるようになりました。
開放的な靴から足を包み込む靴になると、肥厚した爪は特に気になってくるように感じます。
今回のフットケアと靴は、肥厚爪でよく見る「爪甲鉤弯症(ソウコウコウワンショウ)」について投稿します。
先日ご来店された80代高齢の女性の爪
「爪が厚くて、曲がっているので切れない」と困ってらっしゃいました。
爪がすでにほとんど爪床に付着しておらず、上方に傾いて伸びる。
(「爪病変大辞典」 3-10 爪甲鉤弯症の定義より)
(*「爪病変大辞典」は「Das große Buch der Nagelerkrankungen」(ドイツ語原本)を日本語出版実行委員会で翻訳、発行した書籍です。)
「外傷性以外に、神経障害および血液循環障害とのつながりも原因となる」と書籍には書かれています。
高齢者によく見る爪ですが、稀に若年者に外傷後の成長障害からも起こるそうです。
改善方法としては
●専門家による爪のケア
●血行促進のための足の運動
●真菌症の予防
ご来店のお客様の履物を確認すると、爪が当たらないように少し大きな靴を履かれていました。
専門的に爪のケアをした後は、きちんと足に合った靴を履いて、しっかりと歩ける環境にしたいと思います。
このような爪でお困りの方がいらっしゃいましたら、皮膚科やフットケアの専門家にご相談ください。
足に合った靴選びは、ぜひシューフィッターにご相談ください。
この秋も「快適な靴と足」でお過ごしください。
マスターオブシューフィッティング & フスフレーゲマスター 藤井恵