2022年09月01日

悪魔のトリセツ No.143 畳の国の人だもの。

みなさん、こんにちは。
急速に季節が移ろう今日この頃です。
日中は夏でも夜は秋、そろそろ衣替えの準備をしなければなりませんね。

さて、私たちが履いているのは、本当に靴でしょうか?
靴とは、本来は家の中でも履くもので、お風呂やベッドに入る時と履き替える時しか脱ぎません。
私たちが着けているのは、靴として買ってきて、草履として使っている履き物です。だって私たち、畳の国の人だもの。
家に帰れば履き物を脱いで、畳の上で、趾をパーっと解放する喜びを知っているのです。

ところで、足や身体の不調の一因を靴と考えるより、私たちがまだ靴を知らないというところに立ち戻って考えた方が良いかもしれません。

私は足と靴と健康について勉強し、靴の販売にも携わりましたが、お客様といつも話が噛み合わないのが不思議で残念でした。いろいろ考えましたが、私たちは靴を知らないのだと最近やっと思い至りました。

靴は、私が生まれたときから身近にありましたが、草履として使っていたのです。
そう言えば子供の頃からずっと、靴のかかとは邪魔で、靴紐は着脱しやすいよう脱げない程度に結んで、履くときには爪先をトントンしていました。
縁あってシューフィッターの勉強をすることになった私は、とても幸運でした。
靴とは、適切に使えば、足を保護し、歩く機能を補助し、ファッションとして私たちを幸せにする、優れた履き物であると知ったのです。
私たちは、畳の国の人です。家では素足でくつろげる幸せを知っています。
しかも、靴という優れた道具も身近にあるのです。

先輩や仲間のシューフィッターのたゆまぬ努力のお陰で、靴を靴として適切に使う人々は増えましたが、まだまだ靴を草履として使っている人がほとんどです。
これからも、一人でも多くの人に、靴の事や、素足になれる幸せを伝えていきたいと思います。

上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
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2022年09月05日

おもしろい気づき・・足ゆびと手ゆびは同調する?

今回のテーマは突発的に考えたものではなく、いつも目覚め後そしてウォーキング中にやっていることで、二つのテーマを取り上げました。

一つは、朝目を覚ました直後布団の上で左右の足裏を合わせ、左右のゆびに力を加え確認しています。 足と同時に両手を合わせ、それぞれのゆびどうしで確認しています。
具体的には左の第五趾に右の第五趾を合わせ左右とも第五趾であることをゆびで感じ取ります。 次に左の第四趾と右の第四趾で、そして第三趾、第二趾で、さらに第一趾と、順序よく行い認識するようにしています。 手のゆびも同じように行います。   
不思議なことに左右の足だけで行うより、左右の手のゆびも同時に行うと、足ゆびの感覚はさらにわかりやすいことに気づきました。
IMG_0787.JPG 足 左扁平足ぎみ 健康.JPG

足と比較すると手のゆびの感覚は鋭い。 皆さんも同じでしょうか? 
手のゆびどうしは見なくともどのゆびであるか感覚でわかるが、足のゆびは目で見ないと感覚だけではわかりにくい。 そこで手のゆび先を同時に行う(神経を借りる?)とわかるという話です。 足と手の感覚に大きな違いがあるのは残念です。

足ゆびと手ゆびの感覚に差が出るのは、皆さんご承知のように常に使用しているかどうかにあるようです。 足のゆびでも常に使っていれば手のような感覚が少し呼び戻せるような気がします。 しかしそう簡単なことではないでしょう。 それは靴から逃れることができないからです。 さらにソックスの影響もあるようです。 素足で靴を履いてみると中底の凹凸や感触がつぶさにわかります。 毎日のソックス履きから、ソックスを脱いで素足で靴を履く日があってもいいのではと思っています。 使用後は中底を抜いて乾燥させましょう。

二つ目はウォーキング中の足ゆびの動きです。
ウォーキング中は水をかくように手を後ろに引いて行っています。 そのとき引いた手のゆびを開くようにしています。 そこで気がついたのですが手のこゆびを開くと前に出した足の第五趾が開きやすい?のです。 しかもすべての足ゆびが開くようです。 その結果歩き方に力が入り、姿勢も起きるようです。 同時に姿勢を起こすために25mほど先を見るようにしています。
健康.jpg

以前オリンピック、水泳でバタフライの選手の足ゆびの写真がありました。 そこで驚いたのがすべての足ゆびが水の中で開いていたこと。 ゆびをしっかり開きながら水をかきだしていたのです。[バタフライの写真は産経新聞(2021 7 29)から]
この写真に接してから、ウォーキング中でも常に手のゆびを開いて空気を押し出すようにしています。 ただどれほど推進力に寄与しているかは不明ですが、出した前足のゆびが開くことで歩幅が広がり実に快適です。

あしゆびの動きについては、先にも話をしましたが、靴という制限するものがありなかなか面倒なことが付いて回ります。 せめてウォーキングシューズを選ぶときは、ゆびが動くことをしっかり確認したいものです。

シューフィッター 大木金次



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2022年09月10日

諦めない!靴選び! 高齢者の足と靴

秋らしくなってきました。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。

ノルディック・ウォークの講座で、フットプリントを取らせていただきました。

1回目のフットプリント
受講者の方は、初めての経験でちょっと戸惑いがある方もおられます。
素足になり、足を見たり、足裏の状況を見るという機会は少ないのです。

そして、ポールを使って歩く練習をし、毎週一度、数人で歩いてもらいます。
3ヶ月後にもう一度、フットプリントを取ります。

3ヶ月で何が変わるのか?

今回は特に足趾のことをお伝えさせて頂きました。

初回、足趾が5本写っていない方や趾と趾が重なり合うぐらいになっている方へのアドバイスをします。

靴下、靴の履き方、歩き方などを含め、足趾に意識をして日常も過ごして頂きました。

3ヶ月後、足趾の状況は良い状況に変わっていました。
熱心に足のことや歩くことを学ぼうと思っている方々ばかりだった事が、良い結果の理由だと思います。

諦めていた方、仕方ないと思っていた方が、頑張ろうという思いに変化したことが、嬉しいです。
靴を購入するとき、早く履ける靴を選ぶと、脱ぎやすい靴になります。
早く履く事よりも、足のために良い靴選びを、お願いします。

当然、歩く姿勢は綺麗になり、歩幅も広がります。
その感覚は、心地よいものですので、明るい会話で教室内も賑わっていました。

諦めないで欲しいと思います。
諦めかけていたけれど、お医者様にアドバイスを受けて来店された方もおられます。
だめだろうと思って、ほったらかしにしていたのです。
でも、先生のアドバイスで靴を変えてみようと思われました。
加齢よる足の変化のために浮腫みが起こります。
履ける靴が少なくなり、ゆるい靴やサンダルになります。
引きずるように、すり足で歩く感じです。
加齢によるものだけではありません。
人それぞれに理由はあります。

スキャン.png
足の変化は自分では分かりにくいことも多いですね。

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このサンダルが一番心地よく歩けたのです。
サンダルですが、しっかり足にフィットします。
ベルトの付け替えは必要でした。
浮腫みがありましたので、ベルトを付け替えて履いていただきます。
3ヶ月後、また足の状況によっては、ベルトの長さを調整します。

まず、気持ちよく歩ける履き物を探すことが一番です。
諦めずに、探してください。
きっと、見つかると思います。

シューフィッター 池川成子
















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