2022年06月05日

カビの生えた靴 

この季節はカビが生えやすい時期。 
先日スポーツクラブで友人から突然質問されました・・・「カビの生えた革靴はどこに出せばいいのかな?」と。
そこでクリーニング屋さんで受けつけてくれるかも?と返事をしたところ「へえ〜」とビックリしてました。 靴までクリーニングをしてくれる?と半信半疑のようでした。
「ほとんど履いてない革靴で高いものなのでもったいないから」と語ってましたが、なかなか大変なのが靴のカビです。

その大変さは、カビがきれいになったと思ったら再度発生したという話をよく聞くからです。 革の繊維は極めて緻密でカビの除去は難しいと言われています。 そこでクリーニング屋さんに問い合わせたところ、工場に出してみないとわかりませんね。 カビの状態にもよりますのでとのことでした。 

さらに面倒なのはクリーニングをして出来上がった靴のフィット感です。 中には靴のイメージが変わった、ということも起こりがちです。 長年履いていなかった靴でも足を通した瞬間にフィット感の違いに気がつくことがあります。 そう考えるとクリーニング後にフィット感が異なることは当然考えられます。 

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上記の写真はスポーツクラブで質問された靴とは関係ありませんが、靴のカビにはビックリします。 手のつけようがないというほど、カビの多くはこのようなもので、隙間なくいくらでも生えてきます。 履き口は合成皮革のためカビが付いていません。

ところで靴のカビについては身体への影響が大きいことを考える必要があります。 できるだけ風通しの良いところに保管したいものです。 
この時期(梅雨など)は要注意です。 特に小雨に会ったり、汗をかいた後はきっちり乾燥に時間をとってほしいものです。 昔からこの時期は畳を上げ裏表しっかり干したものですが、靴も要注意です。 

今一度保管している靴を点検しましょう。  

先のクリーニング屋さんに、カビを写真に撮って持っていきますので・・カビが付いたままでは受付の方が困りますよね、と電話で話をしたところ、そのクリーニング屋さんは「いえいえそのままお持ちになってください」と丁寧な言葉が返ってきたのには大変驚きました。   
シューフィッター 大木金次 
posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | 足と靴の環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする