みなさん、こんにちは。
早いもので、今年も半分が過ぎようとしています。
里山では、田植えが終わり、梅雨を待っているところでしょう。
ところで、日本で西洋式の靴が一般的になったのは、1945年頃以降ではないでしょうか?
それまでは、伝統的な生活様式が主流でしたが、特に市街地では戦争で身の回りの衣服も履き物も失われ、いわば、リセットされた状態のところへ、一気にアメリカを始め、西洋式の文化が入ってきました。
何もかも焼き出されたところへ、豊かな文化が憧れを以て採り入れられました。
一方、再建された家屋は従来のまま、玄関には三和土(たたき)、框(かまち)が造られ、家に帰れば靴を脱ぐ生活様式です。
これは、日本の風土が温暖で湿潤で、生活空間の風通しを良くするため、そして土を恐れているからだと私は考えています。
日本は山や森、林、平野、河川に恵まれ、豊かな土の恩恵に浴し、私たちにとって実り豊かで暮らしやすい環境ですが、微生物など、土の中に住む小さな生き物たちにとっても同様です。
土の中には人間に病気を引き起こす微生物も潜んでいます。
作物を育てる尊い土ですが、同時に病をもたらす恐ろしいものでもあるのです。
日本に暮らす人は、キレイ好きと言われますが、家の中だけでなく車の中でも土足禁止と聞くことがあります。
部屋の中などは、安全でなくてはくつろぐことができませんね。
だから私たちは、家に帰ると靴を脱ぐのではないでしょうか。
上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
永田 聖子