「シューフィッターが語る足と靴」のブログに「階段を下りるのが怖い」というテーマは直接関連がなさそうですが、健康な靴生活をするために取り上げてみました。
「階段が怖い」という話はスポーツクラブで聞いたものです。 それもこの3か月で何と三人の男性からです。 すべて70歳を超えた方で、スポーツクラブでマシーンで使っておられ太い腕をしています。 その方は階段の上りは何とかクリアできるが、下りるのが怖いためエレベーターを使っていると言う。
「怖い」という話を伺ったのは、階段の前にエレベーターがあるところです。「なぜエレベーターに乗るのですか?と」質問したのが始まりでした。 2階のトレーニングフロアから更衣室のある1階に下りるためにエレベーターを使っているのです。 スポーツクラブに入会しているにも関わらず、エレベーターを使うのです?
さらに不思議なことですが、いろいろ話を伺っていると階段の怖さを払拭したいという気持ちが3人の方から感じないのです。 話の中で「階段が怖いという話を切り出すのが恥ずかしい」と言われたのです。
そこで私なりに「なぜ怖いのか」について、ない知恵を絞ってみると、ふくらはぎの短縮にあるのではないかと想像します。 腓腹筋の速筋の割合は51.8 % (筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト辞典 潟iツメ社) もあるようです。 速筋はブレーキをかける機能があると言われます。 階段を下りるときはつま先から付くわけですが、その直後持ちこたえる力が弱くなっているのでは? さらに速筋は加齢とともに低下しやすいとも言われています? 一般の生活の中で、つま先は意識しなければあまり使うことが少ない。 そんなところにも問題が秘めているようです。
改善方法について、私にはかなり難問ですが少し記してみますと、朝のラジオ体操・背伸びの運動の後、踵を上げ下げする運動が効果があるのでは。 さらに身近なところでは、壁に手を添え踵を上げてゆっくり下ろす、さらに水平位置より踵を下げられる場所があればいい?。 それから鼻緒のある草履を常用する、またつま先余裕のたっぷりある靴を選び、靴の中でゆびが軽く動くようにしておく。 毎日朝夕の布団の上げ下ろし、また家に中ではソックスを履かない、ゆびさきでグーチョキパーをするなどはどうだろうか。
マンション住まいの方でエレベーターが停止しないフロアに住んでいる方が沢山おられます。 そのような所で階段が怖いという方は本当に困っているのではないだろうか。 また階段が怖い人は、旅行や神社巡りなどの旅行には勇気が必要になりますが結局取りやめに、そのようなことが想像します。
再度記しますが「階段が怖い」という話は恥ずかしさもあり、なかなか表には出にくいようです。
そこで皆様にお願いです・・・改善方法がありましたらぜひお教えください。
シューフィッター 大木金次
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