2022年01月01日

悪魔のトリセツ No.135 2022年、明けましておめでとうございます。

 新年明けましておめでとうございます。
 皆さんのご多幸と、ご健康を、心よりお祈り申し上げます。

 さて健康と言えば、靴選びは足や身体に大きな影響を及ぼすので、大切な要素ですね。
 それと同時に、「取り扱い」が大切です。

 もう耳にタコができるくらい、かかとトントンして紐をしっかり締めましょう、と聞かれていると思います。

 それわかってるけどなんだか面倒。
 でもそれをしないとせっかくの靴の機能が台無しで、悩ましいことてす。

 そんなジレンマの原因は、日本の靴を脱ぐ生活習慣ではないかと思います。
 家に帰って、靴を脱いでくつろぐ。なんと恵まれた文化に暮らしているのだろうと思います。
 どうにかこの素敵な習慣を手放さずに、靴の良さも取り入れたいものです。

 もともと、室内でも履き物を着けたままの生活習慣で発達した靴を、日本には、なんの説明も無しに入ってきてしまったことに、私たちはそろそろ注意を向けるべきではないでしょうか。

 ところで、靴の国の皆さんも、靴を脱ぐことがあります。
 だから着脱に関して便利なアイテム、「靴べら」があります。
 その使い方の例を、次回ご紹介しようと思います。


上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター
   永田 聖子
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2022年01月05日

靴紐(くつひも)を締めるのを面倒臭がる人が多いのは「なぜ」   

立ったまま靴を履く人は座って履く人の割合を上回るようです。 中には紐靴(ひもぐつ)でも紐を解かずに履いてしまう人をよく見受ける。 その理由は紐締めが面倒臭いからです。 
そこで「なぜひも締めが面倒臭くなるのか」いろいろ考察してみました。

先日ラジオを聞いていたところ、最近の若者はくだものをあまり食べなくなったと言っていた。 その訳は「皮をむくのが面倒だから」と、たったそれだけ、むいてくれたらおいしいと言って食べるそうです。  
どこか靴ひもを締めることと似ているようですが、靴ひもの面倒さは最近の事ではなく以前から言われています。 

玄関でひも締めに時間をとっていると恥ずかしいという思いが心の隅にあるような気がします。 日本は速いことがすべて、学校などの靴の脱ぎ履きの現場では今も続いているような気がします。

面倒さの中に手が不器用になったことも関連があるようです。 その要因は家庭の中に結ぶものがどんどん少なくなっているからです。 先に記した皮をむくことも手の不器用さからくるものかもしれません。 不器用な手は外国人に多く見かけますが、日本もだんだん同じような傾向にあるようです。

日本の履きものの下駄や草履は手を使わずに履いています。 立ったまま履くという、そのような習慣が今でも関係するような気がします。

紐を締めるためには屈んだり立ち上がる必要が出てきますが、それには相当な脚力が必要になります。 特に屈んで立つという動作は、体力の少ない方には面倒に感じるのではないでしょうか。 さらにトウ先(靴のつまさき)のきつめの靴を履いていると屈む動作を敬遠してしまう、そのようなことが日常になると一層屈むことが嫌になっていくように思われます。

靴を着脱する自宅の玄関にイスがないことも面倒さの要因と考えます。 日本は靴を脱ぐ文化で一日に何度も着脱をする人も、そのような人はひもなしの靴にしています。 しかし現実はイスを置いても座らずに靴の着脱をしている人が余りにも多いようです。

各ショップ(デパートなど)に小イスを置いているところがありますが、靴の売り場でイスを見ることはまだまだ少ない。 そのような中最近はフィッテング用にしっかりしたイスを置くようになってきました。 それでもイスに掛ける大事さを知る人は少ないようで、靴を合わせる足と靴の科学が認識されていないような気がします。 販売の現場においてシューフィッターはひも結びの重要さを説く必要があります。

靴のデザインの中に紐のないスリッポンと言われる靴があり、今もって多くの方に愛用されています。 スリッポンは立ったまま長い靴べらで靴が履ける。 家庭の玄関に下げている靴べらの多くが長ベラが多いようで、スリッポンは速く履けるという優越感が今もって皆の心にあるように感じます。 その心の奥底には「面倒くさい」という心理が隠れているようです。
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さらに、最初に上げた面倒という「ものぐさ精神?」は誰の心にもあるもので実にやっかいで、「何をするのも面倒くさがる」というものぐさ精神を払拭することは大変なことです。 それを払拭するには継続した指導や教育なくしてはありえません。

以前から『やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ』という教えがあります。 「面倒臭い」という思いを断ち切る時期は幼少の頃でまさに親の務め、上記の写真[銅像 大阪靭(うつぼ)公園内]のように理屈だけではなく、手間暇がかかりますがやって見せる必要があるようです。 

今回のテーマは森田 忠志 様 [もりたカイロプラクティック 院長] から頂いたものです。 お陰様で考察の機会を得ていろいろ発見することができました。 改めてお礼を申し上げます。
シューフィッター 大木金次
posted by シューフィッター at 00:00| Comment(0) | 足と靴の環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月10日

高齢者の靴の履き心地、歩き心地

2022年スタートしました。
昨年は、外出も規制があり、不自由なことの多い一年だったと思います。
少し、明るい期待を持っていましたが、またまた、感染者は増えています。
第六波到来ですので、疲れも溜まっていることだと思います。

今年も頑張って、元気に過ごすために、「歩く」を実行しましょう。

軽い靴、薄い靴をお好みの方!
靴が軽い、薄いと靴の中敷きも軽くて、薄いものになります。
そういう靴が必要な場合もあります。
でも、通常の歩行では、気持ち良さや歩きやすさに気を配ると良いかと思います。

いくつかのインソールのご紹介です。
私のところでは、高齢者の方が多いのですが、下記のインソールは高齢者限定ではありません。
どなたでも、必要な時に使用して頂くものです。

写真を撮りましたので、一つ目。

「知覚連動システムに基づいたインソール」
何のことか、お客様には分かりません。
説明が必要ですが、使うと快適だと喜ばれることが多々あります。
足の感覚センサーに刺激を与えて、歩容をより良い状況にするのもです。
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インソールの形状が足裏に刺激を与えるようにできています。

2つ目
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フィンコンフォートを履いて頂く事が多いのですが、その中に入っているインソールよりも柔らかい、ソフトな感じです。
インソールの形状は、心地よいと感じる場合、痛いと感じる場合があります。
痛いと感じたままで我慢するのは、よくありません。
少し、調整をしながら様子を観察して、心地よく履いて歩けるように工夫します。

3つ目
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クッション性のある素材と熱可塑性のコルクスポンジで作成しています。
熱を加えることで、形を変える事ができるのです。

インソールが硬い、柔らかい2種類・・・ということは、ありません。
何種類かの硬さ、柔らかさを必要とします。
部分的な硬さも同様に、硬さの調整をして快適に歩いていただくことが必要です。

4つ目
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靴の幅の狭いタイプ、細いタイプ用も素材の違うものを使って工夫します。

5つ目
スニーカーを履く方が、とても多いので必要なインソールです。
高齢者だけではなく、若い方も気をつけて欲しいですね。
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コルクを使って、調整しています。

見た目の年齢は若々しくなりました。
足の年齢も若くなっているでしょうか?

6つ目
最後にもう一つ、低反発のマテリアルで作成したインソールです。
柔らかいのです。この柔らかさが必要な方もおられます。
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インソールの種類はまだまだ、あります。

履いている靴のインソールを出してみましょう。
しっかりと足をサポートしてくれるでしょうか。
今回のインソールは、とても優れたものです。
このようなものでなくても、既成のものでも探してみてはどうでしょう。
足の裏を程よく刺激し、サポートしてくれるように、今履いている靴をさらに良い靴に変身させてみてはどうでしょう。

気がつけば、落ちていた体力、脚力。
ご自身の気力と意思、そして助けてくれる靴やインソール。
きっと、違った感触で楽しく歩けることと思います。

シューフィッター 池川成子




























posted by k-burogu at 00:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする