2021年06月25日

エスペランサ靴学院

先日、足育研究会設立6周年記念講演会がオンラインで開催されました。
足育研究会とは以前もこのブログで紹介しましたが、皮膚科医の高山かおる先生が代表を勤める一般社団法人で足と靴の駆け込み寺という役割を担う専門家集団です。

https://www.sokuiku.jp/

月に一度「徹子の部屋」を模した「足ラブサロン」というイベントを行っていて、毎回足靴の専門家をゲストに招いて対談方式で話を伺っています。
今回講演会の最後に「足ラブサロン」の特別編として靴メーカー「ロカシュー」の社長である大山一哲さんを招いて話を伺いました。そして話を伺う徹子役を僕が勤めました。

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1時間近くの間、「靴の未来を考える」という大きなテーマで多種にわたり話をお聞きしましたが、今回はとても明るい話題である「エスペランサ靴学院」の再開校について取り上げたいと思います。

https://shoeschool.jp/

長い歴史がある靴学校であるエスペランサ靴学院がスポンサーの意向により閉校が数年前に決まりました。
靴デザイナーや職人を育成してきた素晴らしい学校だけに本当に残念なニュースだったのですが、何と大山さんは浅草にある学校を引き取り大山さんの本拠地である大阪でこの春、再開校にこぎ着けたのです。コロナ禍の中素晴らしいことです。
お話を聞くと誰もがためらう事業引き受けを靴文化の将来のために、と熱い気持ちで取り組まれた事がよく分かり感動しました。

靴学院のカリキュラムによると、入学すると1年の間に靴の作成はもちろんデザインや靴フィッティングを徹底的に学びます。何とシューフィッターの養成講座も受講する事になるそうです。靴作りができるシューフィッター、素晴らしいですね。

もうひとつ驚いたのは、学院生に靴周辺の事だけでなくビジネスも教えると言うことです。
僕も2011年から靴デザイナーを発掘しそごうでイベントを行っているのですが、やはり気になるのは継続性です。どんなに素晴らしい才能があっても続いていかないといけません。そのためにはやはり生計がたてられるか、というのがポイントです。しかし通常はそこまで教えてくれる学校はありません。
それを新生エスペランサ靴学院は行うと言うのです、ビジネスの専門家の先生や既に独立している靴デザイナーを招いた講義もあるそうです、凄い!
ちなみにこの分野の講義は学院生以外も受講できるそうです、僕も受講しようかな。

とにかく暗い話題が多い靴業界で本当に明るい話題です。
大山さんのような熱い気持ちを持った方がどんどん学院から出てくることを期待したいですね。


      上級シューフィッター&健康ウオーキング指導士  林 美樹
posted by ミッキー at 03:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする