もうすぐ桃の節句です。
寒い日は続いていますが、春はもうすぐですね。
しかし、制限なくお出かけするまでには、もうしばらく待たなくてはならないようです。 そこで、運動不足解消に、ウォーキングが注目されています。
ところでパンプスをはじめ、靴は、日本の生活用品として、新参者です。
洋式の、家でも靴を履いたままの生活の中で発達した道具では、和式の、靴を脱いで家に上がる生活には、そのままでは馴染みません。
着脱を簡単にするか、歩行時の安定に重きを置くか、選ばなくてはなりません。
さて、歩きたくても、自動車の排気ガスや黄砂も花粉も脅威です。
しっかり感染対策をしたジムなら、換気もしていると思います。
屋内なので、トレッドミルは、お天気に関わらずウォーキングできます。
近所を歩くときは、つい気が急いて、なおざりに靴を選び勝ちですが、ジムなら、運動をする目的があるので、靴を着ける気持ちに切り替えやすいと思います。
そして、ウォーキングをする時、選ぶべきは紐靴です。
紐は、足の複雑な動きに、しなやかに合わせてくれます。
紐の種類や掛け方にも種類があります。
私は綿の平紐のオーバーラップで、土踏まず回りに靴の合わせを強く巻き付けています。
面で足をぴったりとラップされ、この包まれる安心感は他に代えがたい感触です。
しかも緩みにくく、頻繁に紐を結び直す必要がありません。
履き口部分だけはアンダーラップにして、足首が動きやすいようにしています。
ところで、紐靴に足を入れにくいと感じるのは、かかとが入りにくいのではありませんか?
それは、その靴を前回履いたあと、脱ぐ時に履き口を充分に広げていなかったせいなのかもしれません。
履き口から紐の穴2つ分ほどで間に合います。
焦らず紐を緩めて、タン(舌、ベロとも言われます)をグイッと持ち上げれば、靴からかかとを抜くのに充分な緩みが出ます。
つまり、足を入れるにも充分な広さに履き口が開くのです。
紐靴を履くのなら、先ず脱ぐところから始めましょう。
かかとがスルリと抜き出せるくらい、大胆に大きく履き口を開けるのがコツです。
上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター 永田 聖子