本日は15日、この連載、奇しくも今回はNo.15です。
1月15日と言えば小正月、小豆粥の日です。
目白押しの正月行事も一段落ですね。
さて、私はと言えば、このほど全米ヨガアライアンスのヨガ講師の認定手続きを終えました。
ヨガの勉強をしようと思い立ったのは、シューフィッティングやウォーキングの勉強をしながら、「正しい姿勢」って、どういうこと?と思ったのが発端でした。
そして今思うのは…
森羅万象にあるのは、「正しいことと間違ったこと」ではなくて、
「正しいことと正しいこと」ではないだろうか?と言うことです。
姿勢は境遇によって、「正しい」が変わります。
正しい、というより、「適応」「順応」と考えたいと思いました。
毎日の暮らしの中で、身体はいつも、その環境に適応しようとし、それはやがて習慣となり、順応していきます。
それは便利なことでありつつ、リスクもはらんでいます。
身体の小さな異変は、そのリスクが発生しつつある警告なのでしょう。
そんなとき、身体の小さな声を聴いて、身体の造形や仕組みに立ち返って考えてみましょう。
暑いところ、寒いところ、乾いたところ、荒れたところ、険しいところ。
地球のあらゆる厳しい場所でも暮らしていけるよう、人の身体はその長い長い歴史の中で、皮毛も爪も牙も手放したのです。
その代わり、風変わりな直立歩行や、大きな頭部を手にいれました。
そして、衣服や乗り物など、身体を守るものや移動手段をアタッチメントとして造り自由に使い分ける知能を獲得しました。
私たちの身体はとても脆弱ですが、元々とても自由で、対応力があります。
ヨガの不思議なポーズは、その自由さを思い出させてくれます。
この連載は、シューフィッターの目線で考える、私たちの身体について書いています。
靴も、アタッチメントです。
上手に使い分けて欲しいと思います。
ところで、緊急事態宣言が各地で発出され、その対応に多忙な方も多いのではないでしょうか。
どうか、お身体をご自愛なさってください。
身体の小さな囁きを、どうぞお聴き届け下さい。
みなさんのご健康とご幸運を、心からお祈りしています。
上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ ・ヨガインストラクター 永田 聖子