2020年11月01日

悪魔のトリセツ No.121 ある時ー!ない時ー!

 みなさん、こんにちは。 
 この「悪魔のトリセツ」は、毎月1日にアップしています。 

 そろそろ木枯らしが吹く頃ですね。温かい豚まんが食べたくなるタイトルにしてみました。 
 今回は、ハイヒールを全身で楽しんで欲しいと思い、書いています。 
 つい、靴の美しさに目を奪われるハイヒールですが、人の足に着けてこそ、その本当の魅力が発揮されます。なぜなら、近代ハイヒールのデザインは、着けている人を美しくメイクアップするために発達してきたものだからです。 
 ハイヒールを着けるときは、お洋服も含めて全身のコーディネートで見てみると、それが良く分かります。 
 
 鏡から数メートル離れて、後ろ姿や横姿も、動く姿もチェックしてください。 
 ヒールの高さの分だけ下半身が長くなり、からだ全体に対する顔の占める割合が小さくなりますね。足長、小顔効果です。 
 そして、「長い」は「細い」です。身体全体が、少しすっきり見えます。  
 
 片足だけハイヒールを脱いで比べて見ると、足の脛の太さや、足首の長さが違って見えるはずです。 
 同じ身体なのに不思議です。 
 そう見えるのは、ヒールの高さのお陰で、足の甲が足首の一部に見えるからです。 
 まさに、ヒールの「ある時」と「ない時」が全然ちがうのです。 
 だから、せっかくハイヒールを着けるなら、できるだけ身体を長くしましょう。 
 背筋も膝も首も伸ばして、お腹を引っ込めて、いちばん身長を高くしましょう。 

 ところで、お店の中には、なぜか、鏡が足元にしか用意されていなかったり、全身の鏡はあるのに、べったり張り付くようにしてしか映せない場所に置いてある所があります。 
 それでは上手くデザインを見極める事ができません。 
 遠くから自分のスタイルまるごと映して見られる鏡が「ある時」と「ない時」も、靴選びは全然ちがうのです。 

 上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ                                   永田聖子
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2020年11月05日

藁(わら)を使った日本のはきもの

藁(わら)とは、木より高い草と書く。 それほど藁は昔から貴重なものとして取り扱われてきたようです。 さらに藁が身に着けるはきものに変わるといっそう尊いものにみえてくる。 藁ははきもの意外に、敷物や入れもの、動物の餌やさらに納豆作るときなど、また肥料としてもなくてならないものです。

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日本のはきものと言ったら草履(ぞうり)です。 写真はゆびの跡がしっかりと付くほど力が入っている子どもの草履。 靴ではこうまでゆび跡が残らないのではなかろうか。 ゆび跡をみると身体を作るのは子どもの時であることがよくわかります。 特に高齢になってから使用したのではショックが上がってしまい履きこなしは難しく、特にセメントやアスファルトでは身体に影響が出そうです。
幼稚園や保育園では草履の採用を検討しているところがあるようですが、土の広場などに取入れを願いたいものです。

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まことに粗末な草履で恐縮です。 前 日本はきもの博物館(広島県福山市松永)において指導を受けながら小生が作った草履です。 江戸時代に罪人が裁きを受けるときに履いたようなはきものにみえます。 それほど雑ですが、これでも私としては上出来です。 見るのは簡単、作るのは大変、すべてのものに言えることですが草履は知恵と工夫のはきものと言えるようです。 最初は縄を親ゆびにかけるところから始まります。 そうすると結果的に鼻緒は草履の中央になっていく。 そのようなことを作ってみて初めて知ることができた鼻緒の位置でした。 

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雪の中で重宝する藁の深ぐつです。 雪中でこれを履くと弾力性がありとても暖かく滑りにくい。 雪国に生まれずいぶん履いたものです。 履いてみると一本一本の藁がガサガサと足裏に触れ何とも言い難い感触はとても新鮮です。 それでもすぐに慣れてくるが、そのうち快感にかわり全身がポカポカしてくる。 それほど藁は温かく、子どもの頃敷き布団まで藁で作ってくれました。
足裏への刺激は非常に重要、そんなことを靴業に入ってから初めて知ったものです。 刺激がなければ眠くなっていくと解剖学の教授から教わったが、そのとき深ぐつを思い出したことを記憶している。

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アシナカと言われるもので、現在は鵜匠(うしょう)が使用しています。その他愛用者もいるようです。 ゆびと踵が地面につき、極めて合理的な履きものですが、これほど簡略化された履きものは他の国にはないでしょう。 飛脚が履いていたというが、これでよく走れるものです。 昔の人はどれほど健脚だったのかが想像できます。  以前農家では食後100息してから仕事に出るという言い伝えがありますが、足裏マッサージ等の書籍には土踏まず部は大変大事なところとあります。 その部分をアシナカがカバーしているのかもしれません。 

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草鞋(わらじ)は現在でも目にすることがありますがどんなときでしょう、お気づきですか?
お通やのとき旅立ちの前に草鞋を履いていただきお送りしています。 このような風習は、地方で違いはあるとはいえ、まさに日本ならではといってもいい。 亡くなった親の足を支え、子どもや孫が草鞋を履かせてあげる。 現在は草鞋を履く社会ではありませんから担当の方の手ほどきを受けながら行うわけです。 担当の方は「藁ひもはタテに結んでください」とやさしく声をかけてくれます。
浅草の浅草寺の境内には大ワラジ(写真)が村山市から奉納されています。 巨大な草鞋を見上げると自然に背筋が伸びてくるようです。  
大きなものにすがる気持ち、草鞋にはそのような心理がはたらくような気がします。

藁を大切にして様々な物に作り上げる日本、そんなことを思うと何か誇らしくなってきます。
一部の写真は福山市松永はきもの資料館(愛称 あしあとスクエア)から。
シューフィッター 大木金次







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2020年11月10日

転倒

高齢者の方に「転倒」についてお話する機会が多いのですが、うっかり私自身が転けてしまいました。
常々、注意しているつもりでしたが、左足着地時に床が一段低くなっていたのです。
講座では「転倒」を防ぐためのお話をします。
最近は、上手に転倒するようにというお話もしています。
転倒をしないように努力することも大切ですが、万が一、転倒した時にできるだけ慌てずに痛み少なくすむようにと願いを込めて、お話しています。
転倒するのはカッコ悪いので、身体を硬くして、転けないように身体を動かしてしまいます。
その動きによって、怪我の状況が変わります。
子どもの頃は、コロンと上手く転けることができました。
怪我も少なく、上手に転けますね。
加齢とともに、身体が硬くなり、転けると大きな怪我に繋がります。
高齢者の場合は、それがきっかけとなり歩く事を避ける場合もあります。
寝たきりになってしまう場合もあります。
そうならない為にも、「転けない」のがまず一番です。
もし転倒しそうになったら、手に持っているものは、手から離す。
柔らかく転けるように意識しておく事も大切です。
そして、転けてしまったら、どう対処するかを冷静に判断しましょう。

私は、土曜日の夜でしたので、まずはサポーターを買い、着けて就寝。
お家にサポーターがあれば、それで良いと思います、固定しておくことが大切です。
腫れているときは、冷やさないといけないですね。
痛みを感じながら、翌日を迎えます。
踝の周りが痛くて、少し腫れていました。
動かさないように、過ごします。
月曜日、整形外科を受診、残念ですが腓骨内側少しだけ折れていました。
体重があまり掛からないところだと言う先生の言葉通り、立っているだけですと痛みもありません。
また、転けた時に手首や右足に負荷をかけることなく、コロンと転けることができました。
サポーターをしっかりつけて、足首が動かさないようにという状況を続けました。(中々、大変ですが)
有難いことに、腫れも大したことなく、痛みをあまり感ず一週間が過ぎました。
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外出時は、4本ベルトの靴を履いています。
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この靴は、大活躍です。
後、2週間ほどかかりそうですが、頑張ろうと思います。
もう一つ、気をつけることは、身体が硬くなるのでストレッチをすることです。
運動不足になるので、工夫して運動します。

骨折という経験で、痛みある方の気持ちにより近づくことができました。
本を読んだり、事例を聞いたり、お客様との対応で、アドバイスをしていますが、体験は大きな勉強になりました。
次回は、今年最終の投稿となります。その後の経過をお伝えしたいと思います。
2020年、今までにない経験の多い年になりました。
暗いニュースも多かったのですが、新しいことへの挑戦の年にもなっています。
一日、一日を大切に、足を大切にして、肩の力を抜いて頑張ります。
お読みいただき、ありがとうございます。

シューフィッター 池川成子



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