2020年10月01日

悪魔のトリセツ No.120 10月1日 足と靴の一体感

 みなさん、こんにちは。 
 毎月1日の「悪魔のトリセツ」、今回は、足と靴の一体感と、足に靴を留める仕様の関係についてお伝えしようと思います。 
 
 毎日暑い日が続き、どこへ出掛けるにも素足にビーチサンダルで過ごしてきましたが、ようやく日差しも和らぎ、久しぶりに紐靴を着けて歩きました。 
 そのときの気持ちは、 
「やっぱり、紐靴が好き!」でした。
 
  紐靴は、靴底を紐でしっかり足に留めておくと、足が上がる瞬間と靴底が上がる瞬間との間に時間差がありません。 
 足と靴の一体感が生まれるのです。 

 一方、ビーチサンダルなど、鼻緒の履き物は、足の趾の解放感に優れますが、歩くときに踵に靴底が遅れてついてくるので、脱げないよう、緊張感が生まれてしまいます。 

 紐靴は、足の土踏まず部分から後ろに靴が密着させる事ができるので、たとえ靴先の形状が広く大きい場合でも、一体感は変わりません。  
 しかも指先の解放感は、鼻緒の履き物と遜色なく歩けます。 

 ところでパンプスの場合も、長くてしっかりしたカウンター芯が踵回りに入っているものなら、足と靴の一体感はあります。
 でも趾を締め付けるような靴先の形状にしたり、ハイヒールで足の裏に高低差を付けなくては気持ちよく歩けません。 
 
 甲のくりが大きく開いた履き物は、歩くときに勢いよく靴から飛び出そうとする足を引き留めるものがないので、代わりに足のどこか他の部分を使った仕様で靴を足に留めなくてはならないのです。 

 歩いている時の人の足の趾は、開いたり閉じたり、激しく動き回ります。
 それは、不安定な縦長の身体で、二本足で歩く私たちには、とても大切な動きです。 
 足に靴底を留める部分に、踵と土踏まず付近や足首周りまで使うことで、趾の大切な働きを制限せずに済みます。

  
 紐靴の仕様は、紐を適切に使うことで完成されます。 

 紐を充分に緩めて、
 靴の入り口を大きく開けて、
 靴べらを使って足を入れ、
 足の踵を靴の踵の一番後ろまでしっかり合わせて、
 足のくびれ(=土踏まず)に靴を巻き付けるようなイメージで紐を結んで完成です。 
 足と靴が一体になる気持ち良さを感じてください。 

 靴の着脱が頻繁な日本の生活スタイルですが、面倒がらずにやってみてください。 
 慣れれば簡単ですよ。 


 上級シューフィッター・ウォーキングマスター・レザーソムリエ                                   永田聖子
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2020年10月05日

靴のソールが硬いという人が増えている

ウオーキング 文化 その他 健康.jpg

最近はスニーカーブームが続いていることもあり、全体にやわらかいソールを好むような風潮にあるようです。 できればやわらか過ぎず、しかも厚すぎず腰のあるソールを履いてほしいところです。 それは、歩いても安定感のあるものは疲れにくいと言われているからです。 
人は高齢になるとやわらかいソールを好むようになっていくようですが、この頃は若いうちから高齢者の足のようになっているのではないか、つまり足裏に柔軟さがなくなっているように思われるのです。   

先月の5日に「手持ちの靴の棚卸」というテーマで投稿しましたが、実際点検をした方がいれば大変うれしい。 そしてまだ履けるかな?ということで試し履きをした方もいるのではないでしょうか。 
実は以前のことですが、しまっていた靴を久しぶりに履いたところ、ソールが硬すぎてとても履けない、と店に持ち込まれたことがありました。 まさにその方は靴の棚卸をされたのです。 それは革底の靴でソールの摩耗から見てよく使用しているようでした。 どうも靴の影響ではないのでは?という直感から、お断りをしながら足裏に手を触れたところ、「痛い」という言葉が出てその方は大変ビックリした様子でした。 しばらく足裏を中心に軽く指圧程度にふれながら「どんな感じですか」と申し上げたところ、「足裏が暖かくなってきました」返答があり、両足が終了するころになると来店されたときの冷たそうなお顔に緊張さがなくなっていました。

その方は反応がはやかった・・・どうも靴の底の硬さではなく、自分自身の足が硬くなっていたことに気づかれたようでした。 何とその方は「持ってきた靴を履いてみよう」と言われ、積極的に足を通して歩いてみたのです。 すぐに「まったく問題がありません」と返答があり、「お時間をとらせました」と恐縮されました。 今足裏の痛い人が多くなっているが、自分の足より靴に問題があると言って引き下がらない人が多い中、この方は科学的に割り切った考え方をする顧客でした。 

足が硬くなっていく、という理屈は大変です。 それを述べるほど小生にはまだまだ研究が足りません。 
最近、家の中は硬い床がなくカーペットを敷き詰めているという家庭が多いのではないでしょうか。 その上家でもソックスを履きっぱなし、毎日スニーカーなど軟らかい履きものを履いている、足裏に触ったこともこともない、そのような人が増えています。
足は身体の土台です。 軟弱な土台(靴)では身体は思うようになりません。 どのような環境、例えば靴・はきもの・路面に遭遇してもしっかり歩ける足や体にしておきましょう。

シューフィッター 大木金次



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2020年10月10日

高齢者の足と靴

久しぶりに「高齢者の足と靴」のタイトルです。
台風の影響で、雨が降り続いています。大きな被害が出ない事を祈りつつ書いています。
10月に入り、旅行お食事などで靴を履く機会も増えているように思います。
自粛解除から、随分日も過ぎましたが、自粛中の後遺症として、体重の増えた方、歩けないという方、膝が痛いという方など様々な症状を聞きます。

地域町内会での講座に声掛けて頂きました。
「笑って歩いて健康長寿」というタイトルでした。20名ほどの方が集まってくださいました。
足の不調は、ジワジワと現れてきます。
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足を見て頂きました。
「足を見る機会が無い」「足を見て欲しい!」
それが一番の願いです。
見てみると、色々と気になる事が出てくると思います。
爪・指・曲がり具合・胼胝(タコ)・皮膚の状態など、普段は見ていなかった足をしっかり見て頂きました。
外反母趾の方がいらしゃいます。
外反母趾の方で、幅の広い靴を履いている方が多いようです。
幅広い靴を履いていると、足趾の先が曲がります。外反母趾がよくなる訳でもありません。
靴を合わす時のポイントを大切にしないといけないのです。
広ければ良いという事ではありません。
ご自分で、足を見て頂くことから始め、お話しさせて頂きました。
真剣に聞いてくださいましたので、色々な気づきをお隣同士で、楽しそうにお話し尽きないようでした。
自分の足を見て、お友達の足も気になりますので、チラチラ見ます。
たくさん見て頂くと、色々な足がある事も分かります。
20名の中に、昔からしっかり靴合わせをしているご婦人がいました。
10年ぶりぐらいにお会いしましたが、しっかり歩かれていました。
今も靴選びは、慎重にされているようです。
毎日の積み重ねが10年後、20年後に繋がります。

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年々、身体が曲がり、足や膝、腰も痛くなったりします。
雨の日は、傘もささなくてはいけません。両手は塞がれ、歩きますとさらに歪んでしまいます。
周りを歩いている人の歩容にも目を向けてみましょう。
自分の足の健康のために、周りを歩いている方の歩容を見て、参考にします。
雨の日は、重い荷物を持たないで良いようにする工夫も大切です。
リュックも使ってみましょう。
最近は本当に素敵なリュックが増えました。
カバン売り場に出かけてみましょう。

シューフィッター 介護福祉士  福祉用具専門相談員 池川成子







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